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京フェス2007レポートその4 [SF]

 本会最後の企画は「さよならソノラマ文庫」。朝日ソノラマが閉店したことを機会に、ソノラマ文庫を振り返るもの。
 出演は菅浩江さん、秋山完さん、三村美衣さん。
 菅さんは「ゆらぎの森のシェラ」でソノラマ文庫に登場。そのころのエピソードを語る。秋山さんは当時朝日ソノラマが出していた「グリフォン」に投稿したのがきっかけで「ラストリーフの鐘」で長編デビューした。
 お二人のソノラマ文庫への思いと、SF作家志望としても魅力を感じていた点などが語られた。
 朝日ソノラマの会社としての進みつつもレトロな感覚、その読者層の他のレーベルとの違い。好きなものを好きに書かせてもらえるよさなどと、いい意味でも悪い意味でもいいかげんやったことなどのエピソードは、ソノラマへの愛情と不安やったこととが入り交じった話が盛りだくさん出る。
 ソノラマ文庫で好きな作品は、菅さんは菊地秀行「D」シリーズと高千穂遥「クラッシャージョウ」シリーズをあげ、秋山さんは「クラッシャージョウ」と笹本祐一「バーンストーム」をあげた。
 菅さんにとってソノラマ文庫は「懐かしい古巣」、秋山さんは「自由放任の古い校舎の学校」という。
 ソノラマというレーベルはこれからも続く。そういう意味では「さよなら」ではないけれど、古きよきレーベルをあらためて懐かしむ、楽しい企画でありました。


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