SSブログ

産経は「家族」朝日は「家庭」 [トリビア]

 昨日の日記で知事が「家族の事情」と言うたと書いたソースは産経新聞のサイト。で、今日の新聞を読んでいたら、朝日新聞では「家庭の事情」と言うたと書いてある。
 「家庭」と「家族」ではまったく意味が違うやんか。「家庭」というのは「家族」を中心として作られる環境のことを指すと思われるけれど、「家族」というのは「家庭」を構成する成員のことになると解釈できる。
 つまり「家族の事情」となると家族に何かアクシデントが起きて公務をキャンセルせざるを得なくなったと解釈できるし、「家庭の事情」というと家族のだれか一人やなく家族関係に何かが起こって公務をキャンセルする必要が生じたということになる。たいした違いやないやないかという人もいてるやろうけれど、「家族の事情」の場合、子どもが病気になった事故にあうた奥さんが危機に瀕しているというような非常に緊急度が高いアクシデントであるように感じられるし、「家庭の事情」というと子どもが親の言うことをきかん奥さんが知事に相談なく長女に携帯電話を買うてやったなどなど緊急度の低い場合も考えられる。
 それに、なんちゅうても(昨日の種明かしになるけれど)「家庭の事情」というと戦後すぐにトニー谷がはやらせた文句で、「恋をするのも家庭の事情」となんでもかんでも「家庭の事情」にしてしまいごまかすというギャグに使われた言葉やということになる。知事が意識しているかどうかは知らんけど、一定の年代以上の人にしたら「家庭の事情」なんて文字が目に入っただけで「これは公務キャンセルの理由はほかにあって、それを家庭の事情ということにしているんやな」と思うてしまう可能性があるかもしれんやないか。
 さあ、「家族」か「家庭」か。私にとってはこの違いはものすごく大きいんよ。
 産経と朝日、どっちが正しいのやら。ちなみに読売と毎日のサイトではこの件に関する記事は見当たらなんだ。
 新聞報道の正確さなんてまあこの程度なんですなあ。ほんまはどっちやねん!

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0