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京都SFフェスティバル2009私的レポートその4 [SF]

 企画第四部は「想像力の文学とは何か―リアル・フィクション再び?」。
 早川書房から刊行されている「想像力の文学」シリーズについて、編集担当の塩澤快浩さん、作家の遠藤徹さん、平山瑞穂さんが語る。
 塩澤さんの司会で遠藤さんと平山さんが自己紹介をした。文学部から農学部へと進んだという異色の経歴がある遠藤さんは奇想的なものが好きで、研究書ばかり書いていたが赤ちゃんが産まれたのをきっかけに小説を書き出す。ホラー大賞受賞後、文芸誌にも作品を発表している。
 平山さんは、純文学志向だったが、なかなか投稿しても通らず書き溜めた連作をまとめてファンタジーノベル大賞に応募したら入選。純文学一筋のはずが意外にもそちらに向いているように思われたのが面白い。
 デビュー作に関するエピソードが披露され、なかなか「想像力の文学」の話が出てこない。
 ついに塩澤さんが聴衆にネタをふり、作家のお二方は、ジャンルでくくれない自分の世界を受け入れてくれるシリーズに出会えたことを喜んではった。ノンジャンルというものがこのシリーズの特徴だと。
 そして、最後に塩澤さんから「Jコレクション」に入り切らない作品を、異色作家シリーズ的に展開する企画だと紹介され、デザインのコンセプトなども解説された。セールス的にはまだ少し苦しいらしいが。
 お二方とももの静かな感じで、これまでの京都SFフェスティバルにきてくれたゲスト作家の方たちとはひと味違う感じでした。
(写真左、塩澤快浩さん。中、遠藤徹さん。右、平山瑞穂さん)
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