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大日本帝国の銀河5 [SF]

 今日は出勤日。朝から雨。そして今週の登校指導の立ち番も雨天のもと。これで3週連続立ち番は雨降り。これがけっこうきつい。授業は計画通り進み、定期考査の試験問題についても同じ科目を担当しているベテランの先生と打ち合わせが進む。
 ただ、午後からは息切れ。雨は上がったけれど、予報と違い陽はささず。試験問題を少し作成してから、定時より遅めの退勤。帰りのバスがなかなか来ず、大幅に帰宅が遅れた。地下鉄の駅のホームで電車を待ちながら、DAZNでテレビの中継開始までの10分間だけナイター中継を見る。
 帰宅後、追っかけ再生でナイター中継を見る。今日はカンテレ。田尾さんと山本昌さんの解説。サブチャンネルで放送延長もあるという予定やったけれど、試合はロースコアでテンポよく進み、延長なしで試合終了までおさまってしもうた。
 試合終了後、読書。寝落ちせずにすんだ。
 林譲治「大日本帝国の銀河5」(ハヤカワ文庫JA)読了。シリーズ完結編。オリオン集団は地球人を選別し、優秀な者を宇宙の基地に送りこみ科学教育を施し、木星開発の手兵とする。しかし、鮎川や秋津らはオリオン集団の真の目的を察知し、レジスタンスを組織し、オリオン集団の作戦を妨害しようとする……という話。第二次大戦中に外宇宙から異星人が到来するというシミュレーションは、林さんならではの緻密な描写で非常にリアリティのあるものになった。しかも、異星人と地球人が全くと言っていいほど理解し合えないという描写を前巻まで執拗に繰り返していたため、レジスタンスの作戦などにもリアリティや厚みが増した。オリオン集団がなぜ地球を訪れたかなど、伏線の回収も見事。敢えて難点をあげるならば、クライマックスとなるレジスタンスの作戦の描写などもそれまでの描写とほとんど変わらないタッチで描いているため、クライマックスの高揚感やカタルシスがあまり感じられないところか。これはしかし林さんの作風がそういうものなので、やむを得ないのかもしれん。会話は成立するのに全く互いの常識が通じないというあたり、もしかしたら林さんの実体験なのかななどと考えながら読むのも面白かった。架空戦記で台頭してきた林さんならではの力作でした。

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