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どうしよう「ニッポンの嵐」 [読書全般]

 勤務校の図書室に「ニッポンの嵐」というタイトルの本が2冊送られてきた。ジャニーズ事務所の「嵐」のメンバーがそれぞれ日本中のいろんな人たちにインタビューしている写真集であります。これ、観光庁から寄贈されたものなんですね。
 観光庁のホームページから仔細について転載いたします。
“(前略)  今般、このような観光庁の観光立国教育の趣旨に全面的にご賛同頂いた株式会社M.Co.様より、「観光立国ナビゲーター」としてボランティアで海外向けの訪日観光の顔としてのご協力して下さっている「嵐」のメンバーの方々を主役として観光立国教育の目的と共通するテーマに関する内容を盛り込んで同社が企画や製作等を行った図書「ニッポンの嵐」について、無償で全国の全ての小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・高等専門学校に対して一校あたり二冊ずつ寄贈することといたしたく、寄贈先の各校において図書館で広く児童・生徒に閲覧され、活用されるように観光庁の協力をお願いしたいとのご要請を頂きました。
  当該図書は、「嵐」のメンバーが実際に全国の各地でその地域の魅力や地域社会の直面する課題などをめぐりそれぞれ自ら体験したことを若い世代向けにわかりやすく紹介し、当該体験を通じて得た思いを綴るなどして一冊にまとめた内容となっており、発行元である株式会社M.Co.様のご負担で、観光立国教育の観点からの活用を目的とした学校への寄贈のみを目的として企画・編集・製作・配布される非売品の書籍です(後略)”
 実は「嵐」のファンの間ではよく知られている本らしく、図書室担当の先生のもと問い合わせが殺到しているとか。
 で、図書室担当者間でこの本の処遇をどうするか頭を抱えながら知恵を絞ったわけですね。
 普通に貸し出ししたら大変なことになる。もう20人以上の問い合わせがきているのに、通常の2週間の貸し出しを行うと、全員が読むまでかなりの日数がかかる。
 非売品にもかかわらずどういうルートで出たものか、すでにネットオークションにかけられたりしている。ということは、生徒を信じないわけやないけど、不心得者がいてその生徒の手に渡ったらえらいことになる。オークションに出さないまでも、紛失したと偽って手元に置かれても困る。好きなメンバーのページを切り抜かれたりするのも困る。
 しかし、奥にしまいこんでしまうわけにはいかん。
 結局、盗難防止ということで、開架にはしないことになった。ポスターをはって、希望者は貸し出しカウンターに申し出てもらう。で、通常の貸し出し手続きはしてもらう。ただし禁帯出扱いにして、あくまで図書室内だけの閲覧ということにする。
 これだけ用心したら、もしアクシデントがあったとしても誰に貸し出したかは記録されているわけやし、なんとか手に取りたい生徒に行きわたるようにできるやろう。
 それにしても版元も観光庁も困ったことをしてくれるもんです。普通に販売してくれたらこんなに悩まんでもええのにねえ。

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