稽古不足か遠藤

　大相撲名古屋場所、人気力士遠藤の相撲があまりよろしくない。よろしくないどころやない。なんとか１勝した相撲も、精一杯相撲をとってなんとか勝てたという感じですわ。
　相撲ぶりを見ていれば一目瞭然。稽古不足の一語に尽きる。あの下半身の粘り強さが全く見られん。負けた相撲はいずれも根こそぎ持っていかれている。相手の圧力に、先場所までなら持ちこたえていたものが、今場所は全く残す腰がない。
　ちょっとぽっちゃりしたんやないか。先場所までならしっかりとした筋肉がつまっていた感じの太り方やったのに、今場所は柔らかそうに見える。
　出身地の石川県の後援者とのお付き合いなどもあるのやろう。そこは師匠がうまくコントロールして、伸び盛りの弟子が相撲に専念できる環境を作ってやらなならんと思うんやけれど。
　これからの大相撲を担う大器やから、こんなところでもたついてもらいたくはないのですよ。遠藤はまだ入門して日が浅いから、タニマチとの付き合い方など、加減でけんのかもしれんけれど、そういうのも師匠の追手風親方がちゃんと指導せんならんところやないかな。
　親方には、角界の宝を預かっているという自覚を持って、この大器を育ててもらいたいのです。

　７月２０日（日）は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。