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リアルさと感動と [映画]

 今日も昼は「人権平和映画」の選定のため、DVDを見る。
 ツタヤで借りてきた「くちづけ」(竹中直人、貫地谷しほり主演)は、グループホームに住む知的障碍者を描いた秀作。障碍者を取り巻く厳しい環境、障碍者の親の苦しい感情などがリアルに描かれていて、個人的には非常に気に入ったんやけれど……死期を悟った父親が障碍者の娘に取った行動は、ちょっとショッキング過ぎて生徒に見せるには厳しいかなあ。どんな話でもハッピーエンドでないといかんとは言わんけれど……。
 続いて「くちびるに歌を」(新垣結衣主演)を見る。こちらは代理店の担当者から借りたもの。恋人の死からピアノが弾けなくなった天才ピアニストが母校の音楽の産休講師をすることで自分を取り戻すという物語。合唱部員の一人に、自閉の兄がいるというくらいで、そこはきちんと描かれていて好感が持てるけれど、あまりに「感動的」すぎて、障碍者に対する意識が高まるかどうか。
 明日は「くちづけ」をツタヤに返却して、手元にメモをした他の候補の映画を探してみよう。私としては個人で所有している「音符と昆布」(池脇千鶴主演)を見せたいんやけれど、代理店のカタログにはあらへんのよ。
 なんとなれば障碍者を扱うたものはやめて、昨年に続いて戦争ものにするという手もあるんやけれどね。

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コメント 2

承服亭すまん

人権平和映画ねえー。難しいですねえー。そんなククリも首を傾げるとこもありますわな。2003年やからちょっと古いですが、自閉症の青年プーミョン君の生活を追いかけたドキュメンタリー映画「自転車で行こう」は肩肘張らない楽しい映画でっせ。
by 承服亭すまん (2016-08-05 15:55) 

t-kita

残念ながらその映画は業者のカタログにはないのです。
業者が用意できる(著作権関係をクリアしているのと、市民会館の大ホールで業者に投影してもらう関係で)映画に限るという縛りもあるのです。いやほんま、難しい仕事をやらされてますわ。
それだけに私の鑑識眼も試されているということになるので、やりがいはありますけどね。
by t-kita (2016-08-06 00:29) 

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