SSブログ

手塚治虫AI [漫画]

 午前中はテレビ三昧。「竜騎士戦隊リュウソウジャー」は最終回。非常にきれいに話を終わらせていて、好感がもてた。リュウソウゴールドの婚活、以外なところでリュウソウピンクにプロポーズかと期待していたけれど、戦士同士の恋愛はやはりご法度なのかなあ。
 午後から午睡。夕刻起きてきて、妻とともに録画した番組を見る。ま、いつもと同じ完全休養日です。
 先日、「モーニング」誌を購入。AIに手塚治虫の新作を描かせるというプロジェクトがあるとテレビで報道していたので、どんな具合に仕上がっているのかと読んでみることにしたのです。
 手塚キャラをコンピュータに読みこませ、新たなキャラクターを作りださせようとしたら、漫画の線は複雑すぎてぐちゃぐちゃになってしもうたんで、人間の顔写真を読みこんでから手塚タッチで描かせたという。そして複数のプロットを作らせて、手塚眞さんがその中から一つ選び、そのプロットをもとに脚本家のあべ美佳さんがシナリオを描き、「こんなブラックジャックはいやだ」のつのがいさん、もとアシスタントで最も手塚そっくりに書くことのできる池原しげとさんらがネームと作画を担当したという。
 AIが手塚の新作を作ったといえるんか、これ。
 それなら田中圭一さんかつのがいさんに新作を描いてもろうた方がよっぽど手塚愛あふれる新作ができたと思うぞ。
 実際、作画は手塚漫画そのままという感じでありました。コマ割り、書き文字、みんな手塚らしい。ただ、内容はというと、確かに手塚っぽいんやけれど、出来が悪い時の手塚作品のコピーという感じなんですよね。「ぱいどん」と呼ばれる浮浪者の青年が人探しを頼まれるという話なんやけれど、別に手塚タッチで描かんでもええやんという感じ。それなら「テヅコミ」でいろいろな漫画家が手塚作品をもとに自分なりの新作を発表している、その方がよほど好感が持てるなあ。
 もっとも話はまだ途中。今月の半ばには続きがいつ発表されるかの予告がでるらしい。続きを読んでからやないと評価のしようがないもんな。ただ、手塚先生はそんなスローペースで作品を発表してなんだ。それだけ手塚治虫という漫画家がすごかったということを再認識させられるプロジェクトやったということだけはいえそう。
 まあ、これは壮大な実験の第一段階。これが軌道に乗ると、量産もきくかもしれん。その時は、未完に終わっている「ネオ・ファウスト」や「グリンゴ」などの続きを、手塚先生の遺したアイデアメモなどをもとに完結させるなんてこともできるかもしれん。ただ、それでもまだほとんど人間の手でやらねばならんという段階ではあろうけれど。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。