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職人の矜持 [教育]

 今日はインターンシップ実習生向けに、職業関連の講話をしてくれる講師の方がくる日。
 私にはまったくそういう方たちとのコネがないんで、「出前授業」をキーワードにそういう方を紹介してマーくれるサイトを使うて人探しをしている。
 今日来てくれはったのは、枚方方面の造園業の方で、その道50年というプロ中のプロ。12月は忙しいからと、一度は断られ、あきらめていたのが、あちらから電話をくれて、「チャレンジしてみることにした」と嬉しい返事。何度か電話で連絡を取り合い、講和の内容の打ち合わせもした。
 確かに不慣れで緊張してはった。せっかく剪定鋏を一揃い持ってきてはったのに、生徒に見せるのを忘れていたり。でも、鋏を持つと、手も口も滑らかに。ロープの結び方などさすがの一言に尽きた。
 生徒の質問で、「どういう時に仕事の喜びを感じますか」というのがあった。職人さんの答えはずばり「お金を受け取った時」。半分笑いをとりにいった感じではあったけれど、「そのお金は、私の腕がどれくらいの値打ちがあるかを示してくれる」という言葉でその重みを感じた。自分の仕事にはこれくらいの価値があるんやという、職人の矜持というんやろうか。実際、私もゼロサム知事がいきなり給与カットをした時に、「これだけがんばって成果を上げようとしてるのに、有無を言わさず賃下げやなんて、アホらしいてがんばってられるかい」とやる気をなくしたことがあった。自分が精魂こめて仕事をしているのに、それをないがしろにされたような気になったからね。
 まだ高校生の生徒たちには「お金」と職人の矜持の意味はわからんかもしれんけれど、私はこの一言だけでこの方を呼んでよかったと思うた。いずれ彼ら彼女らが社会に出て仕事についた時に、今日のこの言葉の持つ意味を理解してくれたらええなと思う。
 午後からは採点業務に入ったけれど、講師に来てもらい無事に講話が終わってほっとしたせいか、なかなか集中力が持続しない。なんとか丸つけと小計はすんだので、残りは月曜日。帰宅後はスマホをいじってごろごろだらだら。明日はゆっくり休むぞう。

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