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森村誠一の死 [追悼]

 愛すれどTigers「伊藤将が神宮球場で初勝利」を更新しました。

 今日は出勤日。猛暑であります。クーラーがほどほどに効いた社会科の職員室でひたすら事務作業。この夏休み中は事務作業に徹する予定。昼、一服つけに外に出たら、暑い眩しい。大阪市内は天神祭やもんなあ。一番暑い季節ですわ。
 定時に退出し、梅田の眼鏡市場で眼鏡を新調。来週の月曜には新しい遠近両用の眼鏡が手に入る。これまでは最寄駅前のビジョンメガネで作っていたけれど、値段はそれほど安くないのにいたみやすいので、友人の勧めてくれた眼鏡市場で作ってみることにした。
 店員さんが、今私のかけている度入りサングラスはいつ作ったかと聞くので、「30年、いや40年前かなあ」と答えると、「ビンテージものですねえ」といわれた。当時の主流やった茄子型のフレームで、一時は全くこの型がなく、細い枠の眼鏡ばかりやったけれど、最近復活しつつあるらしい。若い世代が1980年代に流行ったものを好むんやそうです。新しい眼鏡ができたら、このサングラスはまたカバンに常備してグラウンドに出た時などに使用することになる。なにしろレンズはガラス、フレームも金属製と、重いけれどしっかりした素材なんで丈夫ですよ、ほんま。
 帰宅後は、疲れて寝床でどぶさっていた。
 ミステリ作家森村誠一さんの訃報に接する。享年90。死因は肺炎。
 私は森村さんの熱心な読者やなかったけれど、一時期乱歩賞全冊読破などということに挑戦していて、確か鳥羽亮さんあたりまではすべて読破したはず。森村さんの本格的なミステリはこの時初めて読んだ。受賞作の「高層の死角」ですね。刑事コロンボの「構想の死角」というタイトルはここから取ったんやないか。ホテルマンをしながら執筆したという、ホテルもの。松本清張の系譜をひく社会派のミステリ作家なんやなあと思うたものです。ただ、「人間の証明」や「野性の証明」などベストセラーになったものはまだ読んでへん。一度読んでみたいなあと思いつつ、手つかずなのです。なにしろ1970年代後半、角川書店が横溝正史に次いで映画とのタイアップで大ブームを引き起こしたんやけれど、CMばかり印象に残ってそのイメージが強烈過ぎて高校生の私には食指が伸びなんだのです。横溝正史は読んでたのにねえ。で、そのあと「忠臣蔵」とか「悪魔の飽食」のシリーズなどミステリ以外のものを読んでいた。特に「悪魔の飽食」は衝撃的やったなあ。読み比べとして同じ細菌部隊を扱うた、吉村昭さんの「蚤と爆弾」も読んだ。日本もナチスドイツに負けんくらいとんでもない虐殺をしているというのに、なぜか口絵写真の取り違えをあげつらい、まるで本の内容まで森村さんが史実をねじ曲げているかのように攻撃した人たちがいたことは、忘れてはならんと思う。
 晩年も反戦という姿勢を決してくずさなんだ。芯の通った方やったんやろう。
 謹んで哀悼の意を表します。

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