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星系出雲の兵站-遠征-4 [SF]

 本日は出勤日。気温が急にあがったので、ダウンパーカーからジャンパーとマフラーに出で立ちも薄手に。新聞休刊日なので出かける前の準備も早く進み、早めに出立。コンビニで日刊スポーツの即売版を買う。一面は育成ドラフトの新人福島の快足ぶり。他紙を見たら、佐藤輝のホームランが一面。ま、普通はそうなるわな。とことん日刊スポーツは他紙とは違う紙面構成で勝負を賭けているという感じやね。
 火曜日の時間割なんで、比較的楽な日程。空き時間は事務作業に専念。成績の計算表に数値を入力したり、あれこれ。とにかく締め切りまでに事務作業を完遂させられるようにという感じで仕事を進め、定時に退出。帰路、コンビニで大相撲春場所のチケットを発券して貰う。これで安心して3月を迎えられるというもの。
 帰宅後はスマホをいじったり読書をしたり。夕食後も読書の続き。ちょっと眠くてうとうとしかけたけれど、気力を振り絞って読書の続き。明日出勤すればまた定休日。なんか休みが多いねえ。
 林譲治「星系出雲の兵站-遠征-4」(ハヤカワ文庫JA)読了。前巻を読んだのがなんと4年前。こんなに間が空いたのは特に理由はないけれど、以前日記に書いた感想を読み直してから読み始めた。その間に林さんの別なシリーズが2つも完結し、本シリーズは日本SF大賞を受賞している。なんたることか。
 本巻ではとにかく異文化を持つ敵の状況をひたすら調査し、細々とした材料から敵の様子を類推していく。いわば種まきをして最終巻で刈り取ろう、ということやろう。例えば敵の占領している小惑星の生態系、あるいは攻撃してきた敵の装備から兵力を類推したり、交信した内容から敵の組織を類推したりという描写が積み重ねられている。林さんはとにかくアイデアを次々と手品のように出す人なんで、敵の正体などはすべて設計ずみやろう。その上でヒントを小出しにし、それをもとに登場人物たちをミスリードさせたりしていくんやから、手がこんでいる。俯瞰でものを見ている烏丸司令官、その場その場で対処したがる者や、じっくりと腰を落ち着けて対処する者など、立場ごとに敵に対する姿勢を変えることによって組織というものの持つ弱点も浮き彫りにしていく。ただ、その分説明部分が長いので、その説明を楽しめるか否かで本書の読み方も変わっていくんやろうなあ。ともかく材料は揃うた。あとは残り1冊で広げた風呂敷をどうたたんでいくか、ですね。引き続き最終巻も読んでしまわんと。次のシリーズもまとめて読んだ方が面白そうや。

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