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加古里子の死 [追悼]

 愛すれどTigers「上本絶好調も故障で長期離脱」を更新しました。

 4連休のあと、いきなり5時間連続授業。これはこたえます。無意識のうちにストレスがかかっているのか、一日中目がちらちらとしてうっとしい。今もまなこについている埃が影のように動くのが見えます。明日も5時間授業。準備は一応してるんやけれど、朝から支度しなければならんと万全やないしなあ。一日雨で気が滅入るのであります。
 絵本作家加古里子(かこさとし)さんの訃報に接する。享年92。
 幼稚園のころ、「だるまちゃん」シリーズの絵本が大好きやった。幼稚園の絵本コーナーにはシリーズが全部そろっていて、同じ本を毎日何度も読んだのが記憶に残っている。「かこさとし」というペンネームも覚えやすかったからかな。歯医者さんの待合室にあった別の科学絵本もよう読んだなあ。
 不思議なことに、それだけ好きやったのに、自分では一冊も持ってへんのですね。待合室やらの子ども向きの書棚にはたいてい加古さんの絵本があったし、見つけるたびに読んでたから、手元に置いて読み返す必要がなかったからかもしれんな。そのくせ長新太さんや和田誠さん、安野光雅さん、五味太郎さんや佐々木マキさんの絵本は手元にあったりする。
 絵のセンスで手元に置くかどうかを決めてたのかもしれんなあ。加古さんの絵本は絵で見せるものやなく、わかりやすいお話と、科学的にものの見方をくれたことは確かやけれど、こと画風に関しては私の趣味やなかったということか。
 とはいうても、幼い私に絵本を読む楽しさを教えてくれたという点では、非常に大きな存在やったことは確か。だるまちゃんがてんぐちゃんの鼻をうらやましがって、餅で鼻を作ってつけるとか、みう40年以上も読んでへんのに、ちゃんと覚えてるんやもんなあ。手元にないから読み返すこともしてへんしねえ。それでも覚えているということはよほど印象に残ったということやろうな。
 謹んで哀悼の意を表します。

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