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帰順と降伏 [テレビアニメ]

 朝食をとりながら深夜に録画したアニメ「グランクレスト戦記」を見ていたら、冒頭で引っかかってしもうた。領主が城を取り囲まれ、同盟国の総大将である国のお姫様に携帯電話みたいな道具(たぶん魔法を使うた道具というものなんやろう。今までそんな道具出てたっけ)で援軍を要請したが断られる。そこで領主の使者が敵陣に行き「連合への帰順を求めております」と攻め手の大将に言う。そしたら大将、「帰順は認めない。領地と成員をさしだし降伏するならば、命は助けよう」と使者を追い払うのですね。で、帰順を申し出た領主が逆切れして先頭に入る、という話。
 帰順は認めず、降伏せいという言葉の使い方がひっかかったのです。帰順してきた領主の命を取るつもりやったのか、この大将。だいたい帰順と降伏はどう違う。要は降参してるわけでしょう。攻城戦で血の一滴も流さずにすむならそれにこしたことはない。攻城戦は籠城している方が有利なんやから、帰順を申し出てきた使者をはねつけるとは面妖な。
 というわけで、辞書で意味を調べてみた。
「帰順=(敵対していた者が)服従すること」
「降伏=(戦争などで)自分が負けたことを認め、相手の命令・要求にしたがうこと」
 以上、新明解国語辞典第五版より引用。
 ああ、違いがわからん。そこで別の辞書でひいてみた。
「帰順=(そむいていたものが)心を改めてつきしたがうこと」
「降伏=(ある国がほかの国に)降参してしたがうこと」
 以上、三省堂国語辞典第七版より引用。
 ああ、帰順と降伏はどう違うんや。帰順を願い出た領主が逆切れするのはわからんでもない。「あなたにしたがいます」と言うてるのに、「したがうのは認めない。したがって領地と成員をさしだせ」と返事してきたんやもんなあ。混乱しまっせ。そやから籠城すればええもんを打って出てやられるのであります。
 いやまあ「グランクレスト戦記」というのは一事が万事こんな調子でいつも頭を抱えて見ているんやけれど、最近は頭を抱えるのが楽しくなってきたのです。ツッコむ楽しさというのか。それでも帰順と降伏にどう区別をつければええのか。水野良の小説ではここのセリフはどうなってるのかな。読まれた方、ご教示いただければ幸いです。
 本日は試験週間の最終日。明日からの授業の準備やら会議やらをして帰宅。
 録画した相撲を見る。栃ノ心と白鵬ががっぷり四つの大相撲。そして栃ノ心が勝つ。全勝が見えてきた。もし鶴竜に負けたとしても来場所の大関昇進は間違いないね。いやー、見ててこっちも力が入って疲れましたわ。
 そのあと追っかけ再生でタイガース対スワローズ戦を見る。こちらはこちらで8回表まで両チーム無得点というきつい試合。なんとかタイガースは勝ったけれど、これも見てて疲れたなあ。朝からいろんな意味で疲れる一日でありました。

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