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教養としての平成お笑い史 [読書全般]

 愛すれどTigers「ソラーテがいきなり来日1号ホームラン」を更新しました。

 冷房のない仕事部屋で汗をかきながらひたすら日本学生支援機構へ送付する書類の整理。「申し込みのてびき」なる冊子をちゃんと読めば、切りとり線で必要な書類を切って束ねてホチキス止めをするよう書いてあるのに、ホチキス止めどころか切りとってへん書類がいかに多いか。切りとり線があったら切りたくなるのが人情でしょうに。そうでもないのか。
 すべての生徒の成績を入力し、推薦のフォームを送信。プリントアウトしてから管理職に渡す。明後日までには公印を押して私の手元に戻ってきてくれたら、即学生支援機構に送付できる……というところまでいかず。まあ明日も時間はあるし、腰をすえて作業しましょう。というわけで、定時で退散。
 帰宅後、今日の「なつぞら」を見てから夕食。食後少しばかり読書。妻と録画のたまっているアニメを見たりする。
 ラリー遠田「教養としての平成お笑い史」(ディスカヴァー携書)読了。平成の30年半に起こった芸人関係の話題を年代順に記し、時代の流れとリンクさせたもので、よくまとまっている。時代の記録としてはこういうものがあった方がええことは間違いない。でもね、著者の定義する「お笑い」は「東京のテレビ」のお笑いなのですね。演芸場やライヴに関しては全くページが割かれていない。特に落語や落語家は著者にとっては「お笑い」やないんやろう。枝雀、志ん朝、談志の死は、落語界にとっては大きな事件であると思うんやけれど、一切触れられてへん。天満天神繁昌亭の開場など著者にとっては別世界の出来事なんやろうね。東京では落語ブームがきているという話を聞くけれど、それも無視ですか。でも、参考資料には戸田学さんや立川談志師匠の著作も並んでいるわけやから、全く落語は眼中にないわけでもなかろうに。テレビでの「お笑い史」であれば、平成末期に突如「笑点」が話題になったりしたことも触れといてもええんやないかねえ。むろん、なんでもかんでもつめこむには紙幅がないという事情はあろうけれど。ならば前書きで「落語については割愛する」と明記しておくべきやろうね。あとはまあ、私個人は「お笑い」という表記は好きやなく、香川登志緒さんの使うてはった「笑芸」「笑芸人」という言葉がしっくりくる。やはりこういうたぐいのものを書くならば小林信彦さんとまではいかずとも、もう少し幅広い視点が欲しいところですねえ。

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