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110年ぶり [大相撲]

 大相撲小言場所「春場所を振り返って~尊富士、110年ぶりの新入幕優勝~」を更新しました。

 今日は完全休養日。朝から録画していたアニメを見、昼食後、午睡。夕刻起きたら、例によって野球中継をデッキが勝手に高画質で録画していて、残容量がなくなっていたので、録画できていた分だけ大急ぎで見て消す。そのあと、古い方のデッキで録画した相撲中継を見る。
 千秋楽、昨日負傷した尊富士が出場して自力で豪ノ山を下して史上初の新入幕優勝を果たす。各メディアでは110年ぶりの新入幕優勝と騒いでいるけれど、110年前に優勝した両國は、まだ相撲協会が東京と大阪に別れていた時代のもので、優勝は東方と西方が争う団体戦の時代。個人の優勝を決めていたのは新聞社で、協会からの表彰やなく新聞社が写真額を授与し、国技館に掲額していたというもの。協会の公式な個人優勝は大正14年に当時の摂政(のちの昭和天皇)からの下賜金で賜杯を作り、東西の協会が合併してから始まったのですね。そやから、尊富士の新入幕優勝は正式には現行の制度になってからは初めてということになる。
 細かいことをごちゃごちゃというなと言われそうやけれど、年間2場所という時代と現在の年間6場所という時代では比較の対象にならんと私なんかは思うのですよ。実際、新聞などで記録を示す時には「年6場所制以降」と但し書きがついているケースも多い。
 江戸時代の記録と現代の記録を同等に扱えんということもある。それくらい歴史のある競技なんやから、制度の変更なんてのはざらにある。横綱免許も江戸時代と現代では全く違う意味合いがあるしね。
 というわけで、「現行の優勝制度下では」という但し書きつきならば尊富士の新入幕優勝は史上初ということになるのです。但し書きが邪魔なら、「初めて新入幕力士が賜杯を抱いた」という表現の方がわかりやすいかもしれんね。「新入幕力士の優勝掲額は110年ぶり」という書き方でもよい。
 どうでもよい能書きはこれくらいにしておいて、とにもかくにも尊富士関にはおめでとう、ようやったと言いたいね。ただ、負傷した右足首が今後の相撲人生に大きな影響を与えるかもしれん。それが心配やなあ。

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