SSブログ

大日本帝国の銀河1 [SF]

 今日も出勤日。昨日に続き、学年末考査の採点に専念。午前中に1クラス分、午後に1クラス分採点し、これで受け持ちのクラスすべて採点を終えた。各クラスの平均点の計算、エクセルにデータ入力と予定していた作業をすませる。明日は提出させたノートのチェックをしてデータ入力をすれば、とりあえず仮の成績を算出できる。木曜日に生徒への答案返却をして訂正分が見つかれば細部の調整をして、最終的な成績が確定するという段取り。
 とにかく集中力を持続させるだけでパワーを使い切ってしまう。
 へろへろになって帰宅。一日雨降りで風も強く寒い。よけいに体にこたえる。来年度はもう少し効率よく事をすませたいものです。
 帰宅後、寝床でどぶさってスマホをいじったりしてから夕食。妻に声をかけられてもなかなか動けず。
 夕食後、しばらく妻とおしゃべりをしてから寝床で読書。明日の作業が終わると少しは気が楽になるかな。
 林譲治「大日本帝国の銀河1」(ハヤカワ文庫JA)読了。3年前に開始されたシリーズをようやく読み始めます。林さん、ごめんね。時は昭和15年。日独伊三国同盟が結ばれる直前の日本が舞台。突如現れた大型の爆撃機から降りてきたのは「火星太郎」を名乗る人物。火星から来たと主張する男に、海軍は天文学者で空想科学小説作家でもある秋津を呼び、交渉にあたらせる。化けの皮をはがそうとする秋津だが、実は火星ではなくオリオン座方面から来たと言い、呼び名も「オリオン太郎」に変わる。その頃、ヨーロッパやソ連にも同様の爆撃機が出現していた。オリオン太郎たちの目的は何か……という話。
 林さんらしい緻密な架空戦記にSFのエッセンスを加えた作品、というところか。「星系出雲の兵站」同様、異なる世界の者の常識との齟齬も描かれる。なるほど、これは林さんやなかったら書かれへん話やね。架空戦記作家、ハードSF作家の両面を持つ林さんの集大成みたいな作品になるかもと、架空戦記でデビューした時から読んでいる私としては非常に楽しみなシリーズの開幕ですね。

nice!(1)  コメント(0)