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反権力新聞への願望 [テレビCM]

 読書感想文「コテコテ論序説」(上田賢一)を新規更新しました。

 テレビのコマーシャルを見ていたら、国会の証人喚問で「記憶にございません」を連発する証人に国会議員が新聞を指し示して「新聞の一面に書いてあるじゃないですか!」とかいうて追及する映像が流れている。そして、そのテレビ中継を見ている人物の「この新聞がこれだったらいいのにな」というつぶやきが流れる。
 私は一瞬「赤旗」の宣伝かと思うたよ。最近とみに劣勢な日本共産党が、政財官の癒着を攻撃するメディアとして「赤旗」をがんがん売ったろうとしはじめたのかと思うた。
違いました。そして驚いた。なんと讀賣新聞やったんですなあ。中曽根内閣時代はナベツネ主筆を中心に自民党の政策ブレーンとして活躍し、さながら御用新聞のごとく評されてきたあの讀賣新聞が、まあなんと政府の腐敗を追及するような新聞を目指していたとは。
 あ、そうか。御用新聞であるというイメージが強く、実際改憲論議ではしんぞう内閣寄りの社説を発表している讀賣新聞が、しんぞう内閣の凋落をみて、「うちも内閣を攻撃できるような新聞になりたい」と願望を表明してるわけですね。それならこの宣伝の意味がようわかる。
「この新聞がこれだったらいいのにな」とつぶやきつつ、「でも無理だよな」という言葉をぐっと飲み込んでいるんですね。もう遅いと思うけどね。


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