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記憶は風化する [1月17日の記憶]

 今日は東日本大震災から1年という日。午後は午睡。よって2時46分ちょうどには黙祷できず。夕方に相撲中継の録画を見ていた時に幕内力士全員と館内の観客が黙祷したので、数時間遅れで黙祷する。同じ時間にしなければ意味がないとおっしゃるな。これすべて気持ちの問題ですがな。逆に同時刻に日本人全員が一斉に黙祷できていたとしたら、そちらの方が私には怖い。全体主義とはそれを強制するシステムなのであります。
 マスメディアも、今日ばかりは「この記憶を風化させてはならない」というてますけど、風化しますねん。10年過ぎたら、阪神大震災の記憶なんか、特に東日本の方にとってはもう何も関係なかったみたいになってたでしょう。忘却とは忘れ去ることなり。記憶なんてのは全くあてにならへん。
 そやから、有無を言わさず法律や制度に今回の教訓から得たものを組みこんでしまわなあかん。なんでこんな法律があるねんと思いつつも、そのおかげで助かったりする。原発にしてもものすごく厳しい基準を今のうちに作っておかんならんと思うよ。
 もっとも、地震から半年もたたんうちに「原発は再稼働すべき」と主張し、ついには原発の危険性に対して「危険神話」と命名した産経新聞の例もあるので、風化も何もあったもんやないですけどね。

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なんでそこで泣いたん? [日常生活]

 大相撲小言場所「平成二十四年春場所展望~浪花の春に相撲が戻る~」 を更新しました。

 今日は午前中は少しテレビを見たり寝たりしながらゆったり過ごす。午後からテレビでプロ野球オープン戦「タイガース-ファイターズ」戦を見る。甲子園でタイガースの選手が躍動している姿はよろしいな。鳥谷のホームランなどでリードしているところで中継終了。
 中継が終わるとすぐに着替えて外出。嵐山まで阪急を乗り継ぐ。卒業打ち上げで、渡月橋近くの「花のいえ」で学年の教師で会食。ビール、日本酒、麦焼酎。いずれも飲み放題メニューなのでそれほど上酒というわけにはいかなんだけれど、楽しくいただく。
 宿泊して夜っぴいて話をする方たちもいてたけれど、私は体調面も考えて宴会だけで失礼する。予定よりも早く帰れたおかげで、こうやって日記も書けます。
 私は卒業式の退場時に号泣したことを指摘され、「なんでそこで泣いたん?」ときかれたけれど、説明のしようがない。スイッチが入ったんやもんなあ。理屈やないのよ。どの方たちも3年間の思いは当然ながらいろいろあったようで、話が弾んだ。お泊り組はさぞかしディープな話をしてはるんやろうなあ。
 さあ、明日も寝坊してゆっくり過ごすぞう。

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喫煙は20歳から [時事ネタ]

 来年度の準備に明け暮れる。新しく設定する科目のチーフをすることになっているので、授業内容や年間計画を組み立てているのです。しんどいというたらしんどいけれど、楽しいというたら楽しい。何かを新しく作り上げるというのはどんな分野にあっても面白いことなのです。
 とはいえ力が尽きた感は否めず、午後からはペースを落とす。まあ、2日間休んで鋭気を養うとするか。
 ところで、国会でどじょう首相が煙草をやめろとタカラジェンヌ議員に言われて「18歳からすっているものをやめろと言われても……」と言うたそうな。ああもうなんて馬鹿正直な。これを愛すべき人柄ととるか駆け引きのできないぬけた人物ととるか。すぐに「20歳から」と訂正したんやそうですけどね。ええやん、訂正せんでも。「嘘のつけない誠心誠意の人」ということにしといたら。今さら誰も補導しませんて。
 それにしても、どういう文脈で「禁煙したら」というような発言になったか知らんけど、国会の答弁で言うことかねえ、ジェンヌ先生。別に法律違反を犯しているわけやないし、答弁中に一服つけたわけでもないやろう。増税とか社会保障とか震災復興事業とか原発再稼働とか問題山積のところで首相の嗜好品について問いただしてどうするか。明日で震災からちょうど1年という時期に国会でそんな答弁が行われていたりするから、大阪発のデマゴギーに大衆が期待してしまうんやないかしらん。

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週刊文春とライトノベル [読書全般]

 朝から気が抜けた気分になるかと思われたけれど、今日は来年度の体制についての会議が目白押し。卒業式の感慨にひたっているわけにはいかんのでありました。
 今日の帰宅途中、「週刊文春」を立ち読み。トピックスとしてライトノベルについてとりあげていた。受ける作品の傾向などを簡潔にまとめてはいたけれど、これはすべて榎本秋さんのコメントをもとに構成したと思われる内容。書いた記者がちゃんとライトノベルを読んで書いたとは思えん。とりあげるならちゃんと読まなあかんと思うし、よう読まんというなら、すべて榎本さんに書いてもらうくらいのことはしてほしいところ。
 よう知らんのに最初からライトノベルを小馬鹿にしているとわかるのは、ライトノベルのHJ文庫新人賞の「奨励賞」に入った作品のタイトルを紹介した上でからかうように文章を締めているところ。「せんせいは何故女子中学生にちんちんをぶちこみ続けるのか?」というタイトルなんやけれど、確かに品のないタイトルで、まるでエロ小説のように見える。そやけど、あえてこういうタイトルをつけているということは、もしかしたら「せんせい」や「ちんちん」はティーチャーやペニスではないのかもしれん。そんなん中身を読んでみないとわからん。このタイトルだけをとりあげて、ライトノベル全体がエロ小説中心の方向にいこうとしているかのようなまとめ方をするというあたりに「とるにたらないもの」という扱いをしようとしていることがうかがえる。だいたいHJ文庫は後発で、ライトノベルの主流でもなんでもない。
 ライトノベルは玉石混交。ライトノベルでデビューして、一般文芸にシフトした作家もいてるし、その中には文藝春秋から本を出している人もいる。
 また、かつての「ナポレオン文庫」をはじめとして、ライトノベル仕様のポルノ小説の市場かてもう既にちゃんとあるんやから、ライトノベル全体がエロ小説化する必要性もないのです。そんな市場が存在していることはご存知ないんやろうなあ。
 私は決してライトノベルの全面的な擁護者やないけれど、かつて「SFマガジン」で「ヤングアダルト」という分類のもとにライトノベルの書評をし、すぐれた作品や素晴らしい作家も生まれていることを知っている。それだけに、こういう切りとり方をする記事は不愉快に感じるのですよ。コメントを求められ、それに応じた榎本秋さんもきっと不愉快なんと違うやろうか。
 週刊文春のライターさんは桜庭一樹さんや有川浩さんがどうやってデビューしたか、調べてみることですな。

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生涯初の胴上げ [教育]

 卒業式はスムーズに進行。少しうるっとくる場面もあったけれど、それほど感情も高まらず、無事終了。生徒を起立させ、式場から退出する時、スイッチが入った。
 ほっとしたからなんかなあ。保護者席の横を通り出入り口に向かう途中で腹の底からこみあげてきて、嗚咽と涙が止まらなくなってしもうた。
 不覚やったなあ。あとからホームルーム教室で保護者の方から「先生の涙でこちらももらい泣きしてしまいました」なんて言われました。50前の髭のおっさんが衆人環視の前で大泣きすることなんて、まあ普通はないわな。
 教室に戻って生徒の前で話をしている時は少し目頭が熱くなった程度。最後の礼をして、集合写真を撮ったりし、保護者の方と談笑していたら、ある男子生徒が私を呼んだ。そちらにいくと、男子生徒を中心に数人の生徒がぐるりと私を取り囲む。
「なんやねん。僕は全く今の状況が呑みこめてへんのやけど、何をするんや?」
「ええからええから」
 何が何だかわからんうちに「人数もうええか」などと声がして、私を呼んだ生徒が号令を発した。
「今から胴上げするぞお」
 気がついたら、私の体は生徒たちの手によって空中へ。
 生涯初めて、胴上げをされた。空中を浮揚している時のなんともいえん感覚がまだ残っている。3~4度胴上げをされ、受け止めたところで降ろしてくれた。また腹の底からこみあげてきましたよ。ハンカチを顔にあてて、泣き顔を生徒に見られんようにしましたよ。
 今考えたら屋内やから下手したら天井にあたったり、床に落とされて怪我したりする可能性もあったわけで、事故がなくてよかったよ。
 いやしかし、急に思いついたみたいやけれど、まさか胴上げとはねえ。あんなに気持ちいいもんやとは思わなんだ。嬉しいもんやとは想像もしてなんだ。そら、プロ野球の監督が恍惚の表情を浮かべるはずです。
 いろいろしんどい思いもしたクラスやったけど、なんか報われたような気分になった。忘れられん卒業式になるやろうなあ。

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灯油ポンプの感触 [日常生活]

 本日は卒業式予行。いろいろと段取りをこなしていかんといかんので、特に感慨もなし。まあ予行の日というのはたいていそういうもの。前任校から卒業学年の担任をするのは数えて5回目になるけれど、感極まるのは当日、いよいよお別れという時やねんな。さて明日はどうか。
 生徒たちが帰ってから式場の整備。私はレンタルの石油ストーブに灯油を補充する係。灯油の容器から手動ポンプを使うてストーブに給油する。ポンプを触るのなんて何十年ぶりやろうね。生家ではずっと石油ストーブで、子どもの私が給油の係やった。今の実家に転居してからはずっとガスストーブかガスファンヒーター。結婚してからも前の団地でも今のマンションでもずっとガスファンヒーター、さらにはガス床暖房。灯油を扱う機会なんかまったくなくなった。

 でも、手は覚えてますねえ。ポンプのどちらを容器に差しどちらをストーブのタンクに差すか、どれくらいあの上の赤い蛇腹ポンプの部分をしゅこしゅことにぎにぎしたらええのか、30数年ぶりに触ったというのに、よどみなく扱える。子どものころに身につけたものはそう簡単になくならんもんなんやねえ。
 あの蛇腹の部分が、使ううちにひびがいって破れたりしたもんです。ひびをおさえながらしゅこしゅこし、ひびの部分まで灯油があがらんように気をつけたりしたものです。
 夕食時に妻とこの話をしていたら、彼女も同様の経験をしていて多いに話が盛り上がる。妻が同世代でよかったというのは、経験の共有というところですね。停電、扇風機の首振りの故障などなど、「そうそうそれそれ」と話がどんどんふくらむ。そんな後ろ向きの話題で喜んでいていいのか。
 給油が終わった後、指先の臭いをかいでみる。灯油の揮発性の臭い。なんか懐かしくなった。明日は若者たちが未来に向かうて羽ばたく日やのに、こんな懐古モードでええんかいな。

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6年前との比較 [日常生活]

 卒業式まであと2日。明日の予行に備えて体育館のセッティングなどを行う。
 卒業アルバムをいち早く手にし、しげしげと一人一人の写真を見ていると、ついに卒業式やという実感がわいてきた。実は、体調不良なんかもあって、なかなか気分が盛り上がってなかったのであります。
 前回卒業学年を担任したのは6年前。その時の卒業アルバムを引っ張り出し、見比べてみる。
 うわっ、私はものすごく元気そうに写っているやないか。今年の写真は、実は一番ややこしい時期で精神的にもまいっている時に写真屋さんがやってきて撮ってくれはったのですね。そやからものすごくくたびれた顔をしている。床屋に行く気力もなかったときやから、頭もぼさぼさ。こんな写真が記念のアルバムに残るのか。まあ、その時の実態を如実に示した写真と考えたら、おかしくはないか。
 で、6年前の自分のweb日記も読んでみた。なんと卒業式の数日前に東京に行ってSF大賞の贈賞式パーティーにもぐりこみ、東京から帰ってきてすぐの日曜日には部活の付き添いで休日出勤し、そこから準備、予行、本番となだれこんでいるやないか。
 なんという元気なことよ。
 それだけ生徒に手がかからなかったり、自分のペースで仕事ができて気楽やったりしてたんやなあ。今年の卒業生は……まあそれは言うまい。手のかかる子ほどかわいいというやないですか。
 かなり元気を取り戻しつつあるので、明日の予行では久々に顔を合わせる生徒たちと楽しく過ごしたいものです。

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オセロ中島報道 [演芸]

 本日も完全休養。休んだ分、疲れが取れたという感覚がよみがえってきた。この1年ほど、休んでも休んでも疲れたままという感じやったのに。精神的なプレッシャーから解放されつつあるということなのかな。何しろ卒業式まであと3日。それだけ担任を持つということは気持ちの上で重圧があるということなんですよ。そんなこともわからん知事や市長に「教育目標」なんて立てられたくないよなあ。
 それはともかく、新聞社のサイトをぐるぐるとまわっていたら、特にスポーツ紙でオセロの中島が占い師に洗脳されている件で毎日騒がしい。ただ、なんで彼女が洗脳されて芸能の仕事をおろされるということに損失があるのかという視点に欠けているのが気になる。
 彼女の友人と称する役者やタレントが「早く戻ってきてほしい」とあちこちで発言してるけれど、ほんまにそう思うなら直接言うたれよと思う。そこまでするものは皆無。むろん「洗脳」の解除に素人がかかわるのは危険やから、あまりそんなことはせん方がええと思うんやけれど。なんか「中島を心配している私」をアピールすることが目的になってるみたいな人もいてるんやないかしらん。わからんけどさ。
 私は「オセロ」というコンビが二度と見られなくなるということを損失と思う。松嶋の超弩級の大ボケをいじれるのは笑福亭鶴瓶師匠くらいやないかと思うけれど、きっちりツッコみ笑いにもっていけるのは中島をおいてほかにないと思うのですね。名コンビというのはそういうもので、どんなコンビでも一世を風靡した二人が離れ離れになったままというのは実にもったいない。笑芸ファンとしてはそこが一番大事なとこやと思うんですけど、どうも各メディアは騒ぐネタができたので祭りをやってるだけという感じがして、あまり面白くないなあと思うのであります。

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医師からヒント [日常生活]

 今日は午後から京都へ。かかりつけの医者に相談。顔面神経麻痺の原因についてヒントをいただく。次に発症する兆しが出たら、アドバイスに従ってみよう。そのあと、卒業式に備えて整髪。さっぱりして帰宅。
 外出中に録画しておいたプロ野球オープン戦「タイガース-バファローズ戦」を見る。
 始まったなあ。打線はまだ若手中心で主力は調整中。タイガースの先発は鶴。初回に集中打を浴びたけれど、2回以降は好投し、後をつないだザラテ、鄭凱文も好投。この時期のオープン戦は投手の方が調整が進んでるから派手に打ち勝つ試合は難しいけれど、なに、公式戦が始まるまでに調子をあげていってくれたらええよ。
 負けたのは残念やけれど、こうやって試合の中継を見られるのが嬉しいなあ。明日も中継はあるし、楽しいなあ。
 卒業式が終わり、相撲が始まり、野球が始まったら、精神的な疲れもとんでいきそう。そしたら体調もだんだんようなっていってくれるやろうと。
 駅でやかましく独り言を言うてるおばさんにも、年齢とはかけ離れたかわいいジャンパーを着ているおばあさんにも、今日は寛容な気持ちで見守ることができるのでありますよ。雛祭りやなあ、春やなあ。

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第42回NHK上方漫才コンテスト [演芸]

 朝から雨模様。出勤するのがおっくうになる。それでも休んでばかりはいられへん。やらんならん仕事もあるしね。面白いことに、出勤したら急に元気が出てきて、やっておきたかった仕事がさくさくと進む。抗生剤が効いたか頬の緩みも痛みもほとんどなくなった。
 帰宅後、夜は「第42回NHK上方漫才コンテスト」を見る。6組は粒ぞろいのメンバーで、ここ最近見たコンテストの中でも最も内容のあるものやった。
 決勝は学天即かまいたち学天即は明らかにもてなさそうなボケ役がツッコミ役にもてる方法を教えるという定番ネタ。ただ、ツッコミ役がボケ役のもて方指南を適当にあしらいながらツッコむ間が絶妙。かまいたちは一回戦も決勝も背の高い方が電車の中での作法で悩んでいるのに対し、ボケ役が作法をコント風に教えるというもの。ボケ役がツッコまれたらそれに反撃してツッコミ役の方がまるでボケたみたいに見せさらに笑いを増幅させるという新機軸で笑わせる。
 かまいたちに一日の長があり、審査員全員が票を入れる圧勝。そやけど、学天即は見るたびにテンポや間がよくなってきている。今後に期待大です。
 今回の笑いのレベルは昨年末の「THE MANZAI」よりも高かったように思う。あちらは明らかにつまらないネタがあったりコンテスト特有の緊張感がなかったりしてたけれど、今日のコンテストはどのコンビもそれぞれのベストパフォーマンスを見せてくれたんやないやろうか。どんなコンテストもこのレベルやったら嬉しいんやけどね。

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