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枝雀健在なりせば [演芸]

 来週から中間考査。毎日テスト作成に明け暮れる。
 そんな中で、「なにわ芸能」の授業はいわばオアシス。ここ数週間は生徒にまとめて落語を見せている。今日は桂枝雀「鷺とり」と「代書屋」。毎年のように同じビデオを見せているんやけれど、「代書屋」の「セーネンガッピ」あたり、何度見ても同じように笑いをこらえられん。
 思えば、これ、リアルタイムで見てたんやなあ。映像のソースは「枝雀寄席」。
 今、ひとりの落語家を芯にすえて毎週落語を聞かせる番組なんかないもんなあ。しかも、枝雀師匠の場合、同時期に別の局でも「笑いころげてたっぷり枝雀」なんていう番組もやっていた。いまや民放では読売テレビがイレギュラーに「平成紅梅亭」を放送するくらい。関西テレビの「扇町寄席」もイレギュラーになったしなあ。
 もつとも、東京では民放では落語を聴かせることを目的とした番組そのものがないらしい(小朝が「平成紅梅亭」で言うてた)。
 今、枝雀師匠が生きてはったら、「鷺とり」や「代書屋」はどんな演出に変わっているんやろうか。そんなことを思いながら、スクリーンに映し出された枝雀師匠の笑顔を見ていたのでありました。

 6月17日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

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コメント 2

azuma

識字率が100%で当たり前でかつ利口者が多い日本社会でこの「代書屋」が理解されるのだろうか思ったりするのですが、そういったものを乗り越えて枝雀さんは面白いですね。
by azuma (2012-06-16 09:26) 

t-kita

字は読めても内容が理解できないものや、テストの成績は良くても考えることの苦手なものも多いように思いますので、「代書屋」はまだまだ説得力を持った落語として残っていくと思っています。
by t-kita (2012-06-16 23:58) 

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