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昔の漫才の大阪弁 [教育]

 今日、生徒に古い漫才のビデオを見せていてちょっと困った。「海原お浜、小浜」のビデオやったんやけれど、とにかく古い大阪弁をちょくちょく使う。
「あんたはようそんなじゅんさいなことを言うなあ」
「そんなごうたく言うてからに」
「そんな言い方したらざんないやないか」
 今時、よほどのお年寄りでないと使わん言葉ですわ。高校生にとったら外国語みたいなもんやね。
 ビデオを見せ終わってから、「“じんさいな”は……“調子のいい”くらいの意味かなあ」とか「“ごうたく”は……“偉そうに”あたりかなあ」とか「“ざんない”は……“ひどい”とか“心のない”とかいうとこらへんの意味になるかなあ」と、私も歯切れが悪くなる。
 そうかて、ぴったりと示せる言葉が今はないんやもん。ないからこそそういう大阪弁を使うてはるわけでね。
 ビデオの収録は1973年ごろ。このころやと会場のお客さんやテレビを見ている人もこういう言葉の意味やニュアンスがわかったんやろうね。40年の間に使われんようになった言葉はもっともっとありそうやね。そういえば生徒たちが「疲れた」という意味で「えらい」という言葉を使うているのを聞かんなあ。ここらあたりも死語か。昔の漫才やと「僕はものすごうえらいねん」「ほう、どう偉い」「体がえらい」「えらい違いや」みたいなやり取りはようあったけど、そういうのは今では通じへんのかもなあ。
 若者言葉の意味がわからなんで困ることはあるけれど、それに対抗して古い言葉で対抗してやろうかしらん。
「そこの君、はすかいに座ったらあかん」とかね。何のことかわからんで困るやろうなあ。困らせる必要は何もないけどね。
 まあ、古い漫才を見せる意義のひとつにこういう古い大阪弁に触れてもらうというのがあるから、あえて見せているわけやけれどね。

 10月20日(日)は「たちよみの会」例会です。多数のご参加をお待ちしています。

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