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絹の家 [読書全般]

 福岡ソフトバンクホークスファンのみなさん、日本シリーズ連破おめでとうございます。今季は圧倒的にホークスの年やったなあ。ペナントレースはぶっちぎり。ポストシーズンもマリーンズ、スワローズを相手にせなんだ。補強と育成のバランスがよく、それが勝利に直結している。世代交代に失敗しているチームのファンとしては脱帽するしかありませんとも。
 今日は仕事が非常にヘビーで、早引きしたいくらいやったけれど、実家にもう一泊する予定やった妻が帰宅するとメールが来たので、ひと踏ん張りして定時までなんとか働く。車中で、アンソニー・ホロヴィッツ「シャーロック・ホームズ 絹の家」(角川文庫)を読了。コナン・ドイル財団公認の続編ということで期待して読んだ。パスティーシュとしては面白く読めた。「正典」に登場する人物を上手に配置し、ホームズ・ファンを楽しませる仕掛けもあちこちにある。ドイルが書かなかった、あるいは必要でなくして途中で出さなくなったレギュラーがいてるんやけれど、なんでその存在が途中で消えたかの説明にもなっている。
 でもね、やはり手触りが違う。当たり前なんやけれど、現代からビクトリア朝のイギリスを見て書いた歴史小説という趣がどうしても残る。普通にパスティーシュとして読めば、それは気にならん部分なんやけれど、「公認の続編」と銘打たれると、それはちょっと違うんやないかなあと感じるのですね。ドイルやったら、ファンサービスといえるような仕掛けはたぶんしてへんやろう、とかね。
 作品そのものはよくできていて、不満はないんやけれど、「公認の続編」というのを前面に押し出されると、そこまで作者はドイルになり切ってへんのと違うかという気がするのでした。
 帰宅して、妻が出迎えてくれる。ほっとした。今晩はしっかり眠って疲れを取ろう。

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