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上原正三の死 [追悼]

 今日からお山の学校は授業開始。私もひとコマあたっていたけれど、予定通りビデオを見せて感想を書かせるという内容やったので、それほど無理にテンションをあげんでよかった。なにしろ正月明けですからね。生徒たちもまだざわざわしている。こっちが大声を張り上げてもしずまらんのに、ビデオが始まったらだんだんそちらに集中していった。おたがい無理はでけんのですよね。正月明け一発目の授業がビデオ視聴というのは決して手を抜いていたわけやなく、4月に年間計画を立てた時点でもう決めていた。というか、いきなり講義をしてもあかんやろうと、最初から計算していたのです。
 府教委の統合ICTが暫定的に動き出したので、やっと事務作業も本腰を入れてできるようになった。道徳教育の計画とか、いろいろ作らんならん書類があるのです。定時に退出。
 帰宅してしばらく読書。夕食後は妻とアニメ「ポンコツクエスト〜魔王と派遣の魔物たち〜」「GO!GO!アトム」などを見る。またもや暖冬に逆戻りして、体がだるい一日やったなあ。
 テレビ脚本家上原正三さんの訃報に接する。享年82。死因は肝臓がん。
 上原さんといえば「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」 がまず思い浮かぶ。子どものころはようわからなんだけれど、大人になって再放送で見返した時に受けた衝撃の方が大きかった。差別問題に対して真正面から挑み、その生々しさにうなった。ヘイトスピーチなどが問題になっている今こそ多くの人が見るべき話やと思う。「ウルトラセブン」では「第四惑星の悪夢」 が印象的。これは子ども心に「怖い」と感じたね。ロボットが人間にとって代わった惑星。SFではようある設定なんやけれど、怪獣とヒーローが戦うシリーズでこれをやるのは勇気がいったんやないか。
 沖縄出身ということで、金城哲夫さんとともにシリアスなテーマをかなり意識してウルトラシリーズにとりいれていき、金城さんが沖縄に帰ったあとも本土に残って子ども向けとされるジャンルの脚本を主戦場に最後まで書き続けてはった。戦隊ものを軌道に乗せた功績は大やと思う。
 そうか、生徒に「怪獣使いと少年」を見せるという手もあったな。今からツタヤに行くのもあれなんで、明日の授業で見せるビデオは予定通り広島の原爆投下ものにするけれど、次の機会には教材として使うてみてもええかも。
 子どもに対して真摯にシリアスなテーマをぶつけてきた脚本家として、忘れることのでけん存在やった。こういう人がいてたから、私らの世代にSFのプロやセミプロがようけいてるようになったのかもしれんね。
 謹んで哀悼の意を表します。

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