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監督の辞任宣言 [プロ野球]

 週の折り返しの水曜日、ここを乗り切ったらなんとかなる。4コマ連続授業を終えると、さすがにくたくた。放課後はぼちぼちと事務作業をこなし、定時に退散。帰宅後、寝床にどぶさってスマホをいじって遊んだりして過ごす。
 夕食後は読書……のつもりやったけれど、各紙社説の保存などをしたあと寝てしまう。目覚めたらもう日記更新の時間。やはり昨日の発表会を終えてほっとしたところに鞭打つように仕事をしたのがこたえたらしい。
 昨日書こうとした阪神タイガース矢野監督についてちょっと書くことにしよう。
 キャンプイン前日に「俺は今季限りで監督をやめる」と選手たちにミーティングで宣言。これが波紋を呼んでいる。やめる監督に選手はついていくか。シーズン中も来季の監督が誰か気になってプレーに集中できないのでないか。だいたいそこらあたりが球界OB各氏の意見であるらしい。それもそうかなと思う。前代未聞やと思うたら、スポーツ新聞というのはえらいもんで、過去にも同様の宣言をした監督がいてるという囲み記事があった。1954年の中日ドラゴンズ、天知監督がその人。この年、ドラゴンズは監督と強い信頼関係にあったエース杉下茂投手が大活躍してドラゴンズを優勝、日本一に導いている。
 杉下さんは御存命どころか、今も現役の野球解説者としてご活躍中。監督の辞任宣言のもとで戦うた経験者で現役の解説者は杉下さんだけやから、他の解説者はどんな球界の重鎮であっても辞任宣言をした監督のもとでプレーした人はいてへん。つまりたいていの解説者の言うことは憶測か想像でしかないわけです。そやからスポーツ新聞各紙は杉下さんにインタビューをして、その当時どういう気持ちでプレーしていたかを尋ねるべきやないかと思う。
 辞任宣言をした監督のもとでそのチームは日本一になっているという事実があるのに、選手は野球どころやないとかしたり顔で言うべきやないと思うのです。ましてただ見てるだけの素人に選手の気持ちが分かろうはずがない。
 ひとつ言えることは、杉下茂というエースがいて、監督とは固い信頼関係ができあがっていたその年のドラゴンズに対し、今季のタイガースは絶対的なエースがいてるわけやないし、天知、杉下の関係ほどかたい信頼関係にある選手がいるかどうか、やね。「この監督がここまで言うたんやから、自分たちはそれにこたえなあかん」と選手たちが奮い立てば、1954年のドラゴンズの再現が見られるかもしれん。幸い選手の反応を見たら、昨年の最多勝の青柳投手が「監督が先発として使ってくれたから今の自分がある」と言い、投手陣の精神的支柱である西勇輝投手は「監督は僕をタイガースに呼んでくれた人」と言うている。天知、杉下ほどの関係ではないけれど、矢野監督を信頼する選手が主力にいてるということですね。私はそこに注目したい。
 矢野監督にしたら背水の陣であるということを公言したわけで、そこまで自分を追いこんでいるということやろうし、サンスポ鬼筆氏のように監督批判をして足を引っ張る記者を黙らせたいという意図があったんやないかと推測する。真弓監督がサンスポの論調に引きずられてファンからボロカスにな言われて監督をやめたのを、矢野監督が覚えてへんはずがない。「こらぼけ矢野やめろ」とヤジられたら、「そうや、桶はやめると最初から言うてるよ」と言えるわけです。これは強い。タイガースファンは強力な戦力である半面、ここというところで敵にまわってしまう存在やということを、矢野監督は身にしみてわかっているからこそ、暴挙ともいえる「今季限り」宣言をしたんやなかろうかと思うている。
 天知監督のように、矢野監督も日本一に輝くんやないかと、私は期待している。スポーツ紙の記者の好きな確率で言うと、シーズン前に今季限りでやめると宣言した場合、日本一になる確率は100%なんやからね。

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