SSブログ

新・平家物語(五) [読書全般]

 オリックスバファローズファンの皆さん、おめでとうございます。1点差に迫られても逃げ切っての日本一、お見事でございました。そして、能見投手がまだ現役でいる間に日本一を経験できたこと、いずれタイガースで生かしてくれるてあろうことを祈っております。
 というわけで、今日は完全休養日。昨日の土曜出勤がけっこうこたえたか、一日中だるい。とはいえ、午前中はテレビ漬け。そしてパソコン。午後は読書と午睡。目覚めたあともとにかく一冊読み切ってしまう。夕食時にテレビをつけて日本シリーズ最終戦を見る。特にバファローズファンというわけやないけれど、やはり東京のチームと大阪のチームが対戦したら、大阪のチームを応援しますね。オリックスバファローズになってからは初めての日本シリーズ優勝。ブルーウェーブ時代にジャイアンツを下して以来やから長かったわなあ。また、バファローズという名のチームとしては大阪近鉄バファローズ時代には日本シリーズ優勝がなかったから、これが初めてということになる。オリックスバファローズは阪急ブレーブスと近鉄バファローズの後継者なんやからね。
 来季こそはタイガースが今世紀初の日本シリーズ優勝を果たしてほしいものです。
 試合終了後、少し読書。明日は土曜の代休でお休みなんで、ものかき関係の作業がんばりましょう。
 吉川英治「新・平家物語(五)」(講談社吉川英治歴史時代文庫)読了。本巻の前半は、3人目の主人公源頼朝が登場。何を考えているんかそこの知れん人物として描かれる。平治の乱で池ノ禅尼に命を救われた時は凛々しい若武者という感じやったのが、伊豆に配流されている間はとにかく平家に怪しまれんようにという姿勢をずっと保っていたという解釈でええのかな。北条政子との結婚までが描かれる。後半はついに武蔵坊弁慶が登場。刀を集めるへんな僧兵、ではなく、勝手に叡山を代表して院に折衝に来る僧兵として描かれる。さらには鹿ケ谷事件、俊寛僧都らの配流と物語は進む。ここで作者は俊寛を一人島に取り残される哀れな人間としては描かないで、島で島民の女性を抱きながら最後まで平氏に反抗する気骨のある人物としている。また、密告者の多田行綱は密告しただけであとは放置されてしまう哀れな人物として登場。ここらあたりが作者の歴史観をよく表現している。そして、平家滅亡への足音が少しずつ近づいている。その辺を読み手によくわかるように指し示すのですね。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。