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異世界転生ブームはなぜ [テレビアニメ]

 今日は定休日。一日家でだらだらと過ごす。おかげでたまっていた録画番組をだいぶ見られた。中国の新型コロナウィルス対策のせいで下請けに出していた作画が止まってしまい、来週は第1回目の再放送となるアニメが出てきた。続きが放送されるまで間があるようなので、その間は何本か録画する番組が減る。ほんまは続きが見たいものも中にはあると思うんやけれど、少しでも本数が減るのはありがたい。見たいから録画しているのに、見られないことを喜んでたりするのは矛盾があるけれど、それくらい見たいものが多すぎるということなのです。
 一時、深夜アニメは粗製乱造気味やったけれど、「メルヘン・メドヘン」というアニメで放送に穴を開けないようにするためにものすごく作画崩壊したものをそのまま放送してしまい話題になったことがあり、それ以来、作画崩壊しそうな時は総集編を入れたり、再放送をしたりして質を落とさんようになってきた。とはいえ、なぜこの原作をアニメ化することになったのか首をひねるようなものはちょくちょくある。そういうものはなるべく見るのを途中でやめるようにしているんやけれどね。
 それにしても「異世界転生もの」がやたら多いのは気にかかる。それらはそれぞれ工夫はしているんやけれど、こうも多いというのはなんでやろうと思う。かつて私がSFマガジンに書評を担当していた数年間、とにかく歴史改変ものが多く、また私の担当領域がそういうものやったんで、面白いものからどうしようもないものまで全てに目を通していた。
 特に多かったのは第二次大戦で日本が勝つというパターン。書評を始めたころは「戦記シミュレーション」なんて言うてたけれど、シミュレーションというにはあまりお粗末なご都合主義的なものも多々あり、私は単なる「歴史改変」と呼ぶことにしていた。なんでそんなに日本が勝つ戦記ものを読みたい層があるのかと考えたりもした。簡単に言うと、バブル崩壊後、閉塞した気分になっているものをそういう形で発散したかったんやないかという結論に達したけれど。
 ではなぜ「異世界転生もの」がこんなに多いのかという疑問の解答もここにあるのかもしれん。コロナ禍などでやはり閉塞感があり、ここではない世界で「チート」という万能の力を発揮して何事もうまくいくという世界に浸って発散しているんやないかな。全てがそうやと断定はでけんけれど、もしかしたら異世界転生願望みたいなものを持っている若者が一定数いてるんやないか。それはあまりええ傾向やないように感じる。まあ、「歴史改変」小説が一時のブームが去り数少なくなっているように、「異世界転生」小説もその内また違うものにとって代わられるんやないかと思うけれどね。次に来るものがどういうものかはどういうものかわからんけれど、今のままやと新しいジャンルもまた現実逃避的なものになるんやろうな。
 1月も今日で終わり。なんかバタバタしたりだらだらしたりしているうちに過ぎてしもうたな。

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