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新・平家物語(十四) [読書全般]

 朝からテレビ三昧。新たに録画した番組を一通り見てから昼食。食後、少し読書して午睡。
 夕刻社説のダウンロードをし、録画した大相撲春場所初日を見る。平幕に落ちた正代が豊昇龍を大関相撲で下す。なんでこの相撲が大関時代に取られなんだのか。同じ部屋の豊山の引退で闘志に火がついたのか。横綱を狙う貴景勝は翔猿の引きにばったりと前に落ちて初日黒星。翔猿にはこれで3連敗。苦手力士を作ってしまうと横綱に昇進したとしても苦しくなるぞ。
 夕食時には録画したプロ野球オープン戦、タイガース対ジャイアンツの試合を見る。ジャイアンツは今季から昔のように背番号の上のネームを外した。これが困る。ジャイアンツの選手は毎年のように背番号が変わる。原監督がそうさせているのかどうかわからんけれど、その上で背番号の上のネームを外したんでは、「これ、誰やったっけ」と悩んでしまう。昔はレギュラーが固定されていたから背番号だけで選手も特定できたけれど、今のジャイアンツはオーダーがよう変わるから背番号を見ただけで名前が浮かんでこない。タイガースは野村監督の時代にビジターのユニフォームだけネームを外したことがあったけれど、星野監督が「まだ背番号だけで誰かわかる選手が少ない」とネームを復活させた。さて、ジャイアンツの背番号の上のネームはいつ復活するのかな。
 録画した試合を見たあと、しばらく読書。
 吉川英治「新・平家物語(十四)」(講談社吉川英治歴史時代文庫)読了。ついに本書で平家は壇ノ浦にて敗れる。作者はその過程も細かく書きこみ、平家の誰がどのような動きをしたか、義経はどのようにして平家の誇る水軍をしずめたかを示していく。不思議なことに、作者は義経が平家の船の漕ぎ手を矢で討たせたという説はとっていない。また、八艘跳びもさせない。おそらくそういった話は作品のリアリティを損なうと考えたのだろう。
 ここでは梶原景時がはっきりと義経の敵として描かれる。以前の巻で伏線をはった、頼朝は義経も家臣として扱うという姿勢が、この巻で生きてくる。本書では囚われた平時忠に、源氏もまた平家と同じく権力の毒に魅入られたと述懐させている。作者は権力というものの毒を繰り返し繰り返し描いてきたが、その姿勢はここでも貫かれている。そして、清廉な義経もまたその毒によって滅ぼされていくのだという予兆を示している。
 さて、残りは2巻。義経の最期がここからどのように描かれていくのか。あと一息、じっくりと読んでいきたい。

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