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自由研究には向かない殺人 [読書全般]

 愛すれどTigers「鬼門ナゴヤとハマスタで勝ち越し首位固め」を更新しました。

 今日は月曜やけれど、年休を取っているので、ゆったりと過ごす。午前中は録画した番組を見たり、高校野球を見たり、読書したりして過ごす。読了後、昼食を取り、続きの本に取りかかる。少し読んだところで午睡。台風の影響か、湿った強い風がずっと吹いていて、それほど汗をかかずに過ごした。
 夕刻、社説のダウンロードなどをしてからまた少し読書。
 ホリー・ジャクソン/服部京子・訳「自由研究には向かない殺人」(創元推理文庫)読了。三部作の一冊目。主人公の高校生ピッパは自由研究のテーマとして5年前に起きた女子高校生失踪事件と、そのボーイフレンドの自殺事件について調べ始める。失踪した高校生は自殺したボーイフレンドに殺されたというのが警察の見解だったが、失踪した女子の死体がいまだに発見されていない点や自殺した男子が殺人をするような人物でないことに疑問を持ったからである。物語は、ピッパのレポート作成のメモや、関係者へのインタビューなどで構成されており、主人公の視点が貫かれている。また犯人とされた男子の弟の協力も兄への疑いを晴らしたいという真摯な思いが伝わってくる。そして、調査を進めるごとに真犯人から警告のメッセージが届くことが、物語に緊迫感を与えている。そして、複雑に絡み合った事実から最後はみごとに真相が暴かれる。この全体の構成のバランスの良さと、主人公ピッパと協力者ラヴィの快活さが物語を陰惨なものにしていない。英国では青少年向けの読み物として高い評価を得、日本ではミステリファンから年間の傑作上位にあげられたのも非常によくわかる。そして、次巻では本書でかたのついていない部分もからんできそうなので、続けて読むのが楽しみである。

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