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貧乏神あんど福の神 秀吉が来た! [読書全般]

 今日は定休日。月曜からたまっている録画番組をたっぷり見たあと、駅前の耳鼻科に。昨日鼻をかんだら青洟が少し混じっていたので、また蓄膿がぶり返しているんやないかと診てもらう。副鼻腔にはたまってへんとのことでほっとする。耳の方もほとんど水はたまってへんとのことで、びびくらいの通気で終わり。さて、来週の今ごろはどうなっているか。
 帰宅して、昼食をとる。30年使い続けてきた電子レンジがついに御臨終ということで、妻はネットであれやこれやと検索し、どれがええか悩んでいる。我が家の家電で一番の長命でありました。新婚当時、前に住んでいた家の最寄りの家電店で買うた時から、引っ越したあともずっと使い続けてきた。こんだけ使うたらもういつ寿命が尽きてもおかしくないというくらいやったけれど、ついに来たか、という感じ。
 午睡し、夕刻起きて社説のダウンロードなどをしてから夕食。食後、今日はタイガースの試合がないんで、しばらく読書して読みかけの文庫を読んでしまう。
 読み終えたあたりで妻も買いたいレンジが決まったというので、私のスマホからamazonで注文。タイムセールの対象商品で2割引き、ぎりぎり間に合いました。明後日には配達予定。
 田中啓文「貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!」(徳間文庫)読了。田中さん、調子よく出してくれはるから、なかなか私の読書ペースでは追いつかん。本書は読みやすいからもっと早く読めるかと思うていた。シリーズ第3巻。福の神こと、お福旦那の正体が少しだけ明かされる。これまでは落語がベースという感じの話やったけれど、本巻はミステリの色が濃い。表題作は幇間のヒデ吉が落雷に打たれてなんと自分は太閤秀吉と思いこみ、大坂城に入ろうとする話。「元禄八犬伝」のお茶々の怨霊と少しだけ重なる部分があるかな。筒井康隆さんの「将軍が目覚めるとき」みたいな話かと思うたら、そこは田中さん、伝奇ミステリ風味に仕上げてます。丁稚が活躍する掌編をはさみ、「皿屋敷はどこにある?」では、主人公のかっこん先生とお福旦那が、旧知の人々の窮地を救う話。こちらは完全に時代ミステリ。3本とも田中さんの引き出しの多さを満喫できる。ただ、だんだん貧乏神の出番が少なくなり、貧乏神抜きでも話が成立するというあたり、次の巻ではどう変化しているか。そこらあたりが幾分気にかかるけれどね。それを抜きにしたら、楽しく読めるシリーズになっております。

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