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塔の少女 [読書全般]

 今日も定休日。午前中は例によってHDDレコーダの奴隷となりを友とし、昼食後は読書。読了後、午睡。夕食時にはサンテレビ「熱血! タイガース党」を見る。サンテレビがんばってるね。低予算(たぶん)のローカル番組やけれど、ハワイまでスタッフが行ってタイガースの優勝記念旅行を取材。村上アナウンサーが現地からレポートしたりしている。スタジオゲストはなかったけれど(旅行を辞退した石井投手や加治屋投手を呼ぶかと思うたけれど、それはなし)、ビデオで伊藤将投手と岩貞投手が対談。会話のなんともいえん間がよろしいな。
 夕食後はしばらく読書。寝落ちはせんですんだ。
 キャサリン・アーデン「塔の少女 冬の王2」(創元推理文庫)読了。3部作の第2部。故郷を追われるようにあとにしたワーシャは少年の姿で愛馬ソロヴェイとともに深い森を進み、ハン国の盗賊からさらわれた少女たちを助け出す。モスクワ大公に遭遇したワーシャは兄のサーシャと再会。「勇者ワシーリー」と呼ばれてモスクワに入り、姉のオーリャとも再会する。しかし、モスクワには大公の座を狙う謎の領主カシヤンとハン国の特使と称する盗賊頭が入りこみ、ワーシャを罠にかけようとしていた。ワーシャの正体を知るらしいカシアンの真の姿は……という話。ワーシャの向う見ずな行動から次々と運命の輪が動き出し、ワーシャ同様に土着の妖精を見ることのできる姪のマーリャの誘拐や、前巻から再登場した惑えるコンスタンチン司教の策謀、そしてカシヤンたちによる暴動など、モスクワを火の海にするクライマックスになだれこんでいく。作者は米国人ながらまるでロシア人が書いたかのようにこのファンタジー世界を描き出していく。私はロシア文学には疎いんでこれがどれだけ中世ロシアの雰囲気を描き出しているのかはよくわからんのやけれど、ハン国に対する対抗たちの態度など、「タタールのくびき」時代のモスクワ大公国の状況などはさもありなんという感じがあり、それがまた空想世界の妖精たちのありようなどをリアリティたっぷりに紡ぎ出している。必死になってモスクワを救ったワーシャの今後がどうなるのか、完結編が楽しみであります。

 12月17日は「たちよみの会」例会の予定です。今月も13:00~15:00の短縮バージョンで行います。ご参加お待ちしています。

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