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坂田利夫の死/下野竜也の第九 [追悼]

 昨日日記をアップしたところで、漫才「コメディNo.1」の坂田利夫さんの訃報 に接する。享年82。死因は老衰!。命を削るように「芸人」に徹してきはったということか。
 上方漫才の系譜である「アホ芸」に連なる漫才師やった。もっとも「アホ芸」という点では先代平和ラッパ師匠にはおよばなんだとは思うけれど。「コメディNo.1」の漫才については前田五郎さんの訃報の時に書いたので繰り返さんけれど、五郎さんのツッコミあってのアホ芸やったと思う。「君はほんまにアホやなあ」と五郎さんがあきれたようにツッコむと、平然として「うんそうや」と返すが絶品。「ありがとさーん」などのギャグフレーズよりも、そちらの方が芸としてはみごとやったんやないか。あと、「アホ」を求められたらどんな場面でも「アホ」を演じ切った、その芸人としてのありようは、今の若手にはないものやなかったかと思う。今の漫才師やと「スマイル」のウーイェイよしたかさんが唯一「アホ芸」の後継者やと思うけれど、コンプライアンスかなんか知らんけれど、よしたかさんを「アホ」に徹底させられる環境にないように思われてならん。坂田師匠の後継者としてよしたかさんにはがんばってほしい。
 とにかく楽しい芸風やった。「アホ芸」としての貴重な存在に「ありがとさーん」と言いたい。
 謹んで哀悼の意を表します。
 今日は大晦日。朝から昨夜録画したアニメ「薬屋のひとりごと」などを見てから朝食後、年賀状のあて名書きと添え書き。昼食前までにすべて書き終わる。それで疲れて、午後は午睡。夕刻、スマホをいじったりしたあと、夜はそばを食べながらNHK交響楽団の「第九」を聴く。今年の指揮者は久しぶりに日本人指揮者で、下野竜也さん。いかにも「これが第九です」という演奏。ただ、あまりにも良くも悪くも「標準的」過ぎ、まるでカラヤンの演奏のような感じで深い感動も高揚感もなし。N響らしい演奏といえばそれまでなんやけれど、もう少し個性を出してほしかったなあ。
 というわけで、この1年もなんとか毎日書き続けることができました。来年もまだまだ続けます。皆様、よいお年をお迎えください。

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