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日本は何も言えないはずだ [プロ野球]

 愛国心というのはなんというか、おもしろいねえ。WBC第二次ラウンドで韓国チームが日本チームに勝った時の韓国の放送局の反応なんやけどね。以下、産経新聞のサイトより引用します。

“野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本を破り、4強進出を果たした韓国では18日、地上波テレビ3局すべてが試合を生中継。勝利の瞬間は「最高の選手を繰り出しながら負けた日本は何も言えないはずだ」(MBCテレビの解説者)と、宿敵を破った高揚感に包まれた。
 1次ラウンドA組での日本との初戦でコールド負けという「韓国野球の恥辱の日」(韓国スポーツ紙)を味わった韓国だが、同組の1位決定戦に続く日本戦での勝利に「やられたショックは完全に消えた」(MBCテレビ)、「精神力と集中力の勝利だ」(SBSテレビ)と喜んだ”

 第一次ラウンドの1回戦で日本が韓国にコールド勝ちした時、「しょせん韓国はこの程度のチームだ」みたいに見下した報道をしたメディアはなかったように思う。韓国チームの強さはこれまでの国際試合で何度も味わってきたはずやからね。また、韓国のプロ野球で活躍していたイ・スンヨプ、イ・ビョンギュ、イム・チャンヨンなどはそれぞれの所属チームには欠かせん戦力やしね。今回の韓国チームのイ・デホやキム・テギュンを我らが阪神タイガースが獲得したいと調査を始めたという記事がスポーツ新聞に掲載されたりもしてる。
 なんだかなあ、「最高の選手を繰り出しながら負けた日本は何も言えないはずだ」という発言からはどんなに勝っても日本チームに対する劣等感みたいなものがあるのかなあなんて感じがするわけですよ。日本に対する韓国の感情というのはなかなかに複雑なものがあるらしいけれど、たかが野球の勝敗でここまで言うかなあ。
 勝ったチームが強い。負けたチームが弱い。そんな単純な二元論は野球には通用せんと私は思う。同じ投手でも捕手のリードが違うと別人のような投球をするし、打者も同じ投手から常に打てるとは限らん。心理戦の要素もある。
 たかが野球チームの試合やないですか。負けたら自分の国全体が全否定されたように感じたり、勝ったら相手の国全体を完膚なきまでに叩きのめしたように感じたりするというのが、私には理解でけん部分であるのですね。
 ほんまに愛国心というやつはおもろい。私はWBCの日本チームの監督がジャイアンツの原監督やという時点で応援する気も何もなくなりましたからねえ。これがイーグルスの野村監督やったら、かつてタイガースの指揮をとり現在の強豪チームになる土台を築いてくれた監督やし、たぶん応援しようというような気になっていたと思う。
何べんも書くけど、私は阪神中華主義やからねえ。寄せ集めのチームにそこまで思い入れることはちょっと無理ですわ。

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