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上方バイリンガル [教育]

 私の勤務校には総合的な学習の時間として「課題研究」という科目が設けられている。総合学科というのは面白い学科やなあと思う。
 まあいうたら高校生版卒業論文みたいなもんです。大学のそれほどアカデミックやないけれど。いわゆる「調べ学習」と「卒論」の中間みたいな感じか。
 で、その科目を担当している同僚のデスクに、ある生徒の中間レポートが提出されていて、タイトルは「大阪弁と京都弁の違い」とある。どうもその生徒は京都人の知り合いがいてへんみたいで、どっかのサイトに書かれていることやら本で調べたことなんかをまとめている。
 さっそく同僚に進言。
「生きた教材がここにいます」。
 私は京都生まれの京都育ちで、言葉ももちろん京都弁。ところが、初めて大阪の塾で仕事をしたときに、「おかまみたい」と言われてしもうた。言葉が柔らかすぎて、大阪の小学生にはなじみがなかったのでしょう。
 そこで私は、落語や喜劇で「大阪弁」を勉強した。そやから私が今職場で話す言葉は「作った大阪弁」なのです。もっとも、妻は生粋の大阪人なんで、彼女のおかげで自然な大阪弁もそれなりに身についたと思う。
 今日、その生徒が話をしにきた。今日はそれほど時間を取ることがでけなんだけど、いずれみっちりと京都弁で話をしてあげましょう。ただ、今は大阪弁モードにずっとなりっぱなしなんで、京都弁に戻そうと思うとスイッチを切り替えんならんのです。さて、うまいことスイッチを切り替えられるかな。
 ちなみに、その生徒の担当をしている同僚からは「バイリンガルなんですね」と言われた。こういうのも「バイリンガル」というんやろうか。

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