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ジャーナリズムの役割は空気を壊すこと [読書全般]

 今日は完全休養日。よって、午前中は録画してあった深夜アニメや「仮面ライダーリバイス」「ゼンカイジャー」などを見、パソコンで遊び、昼食後は午睡。夕刻起きてきて、読書。夕食後も読書。疲労はかなり取れたと思うんやけれど、食事をすると眠くなる。横になって読書をしてると眠くなる。薬のせいもあるかもな。
 森達也・望月衣塑子「ジャーナリズムの役割は空気を壊すこと」(集英社新書)読了。ドキュメンタリー映画監督と東京新聞の記者による対談。第二次安倍内閣以降の新聞ジャーナリズムり質の低下や、今後の展望について語りつくす。特に興味深かったのは、何か不祥事が報道される時は週刊文春や赤旗がまず第一報を出し、中央の大新聞は後追いの記事ばかりになる理由。むろん記者クラブの存在も大きいんやけれど、それ以上に政治部記者の多くがいち早く情報を得るために官邸と一体化してしまう現状を嘆く。そして、そうならないために、森氏はフリーランスの立場から、望月氏は新聞社の社員の立場から提言していく。安部・菅政権はついに行き詰った。本書では菅政権末期の段階での対談であるため、岸田総理に対しての注文というところまでは話は進んでいないけれど、それはおそらく大きく変わるところではないやろう。
 書名が本書のすべてを簡潔に言い表している。メディア・リテラシーを磨くためには読んでおきたい一冊であると同時に、安部・菅政権時のジャーナリズムがどうであったかということについての貴重な証言にもなっている。現状では問題提起をしている本書が、後世ではどのように読まれるようになるのか。「そのころはひどかったんやなあ」と読まれるか、「まだこんな程度ですんでたんか」と読まれるか。できれば前者であってほしいものです。

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