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竹林の七探偵 [読書全般]

 今日は考査3日目。私は試験監督2コマ。終了後は事務作業。午後は土曜出勤(私は休暇をとって出勤してへんけれど)の代休。昼食をとり、校舎の手すりの消毒をしてから退出。あ、消毒は当番で、一応毎週しています。時々抜けてしまうこともあるけれど。
 帰宅後、午睡。夕刻起きて、本を読んだりスマホをいじったり。半ドンというのはよろしいなあ。毎日こうだとこりゃ泣けてくる。明日からはフルタイムです。泣くのが嫌なら笑っちゃえ。
 田中啓文「竹林の七探偵」(光文社)読了。中華は魏の時代、竹林にて清談を好む酒好きの者たちがいて、この7名をさして「竹林七賢」と呼んだ、というのは知ってる人なら知っている。田中さんはこの「竹林七賢」の清談に「疑案」というミステリーの種を投じて、七賢たちにああでもないこうでもないと謎解きをさせる。もっとも謎を解くのは彼らではなく、竹林に住む竹の精(らしい)なんやけれど、ここらあたりはアイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会」を「竹林七賢」にうまく置き換えているわけやけれど、曜そんなことを思いつくなあと感心する。七賢のキャラクターは史実に基づいてうまく作られていて、謎解きも本格あれは地口ありと毎度のことながら楽しませてくれる。「竹に虎」のばかばかしさと、「老子はどこへ行った?」(有明夏夫「狸はどこへ行った?」のもじりですね)での緻密に構成された謎解きがほどよく混ざっているところがファンにはたまらんのです。ただ、集英社文庫の時代小説のシリーズで田中啓文さんを知った方はちょっとついていかれんところもあるかも。私は楽しませてもらいました。

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