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新・平家物語(十一) [読書全般]

 今日は朝から録画してあった「スパイ×ファミリー」一挙集中放送の第一クールを見る。立て続けに見ていても飽きのこない面白さ。
 と、昼前に従姉から電話がある。なんと、やはり私の従姉である妹さんが昨日亡くなられたという連絡。私より少しだけ年上の、お姉さんみたいな存在やった。死因は癌とのこと。いやもう言葉が出ない。父の三回忌の法事には元気そうに来てくれてはったというのに。父の代のおじやおばならもう年も年やからいろいろと言葉も選べるけれど。昨年は元日から従兄の訃報があったけれど、2年続きでとなると、これはこたえる。明日の通夜と明後日の告別式の場所と時刻を従兄弟たちに連絡してほしいと依頼してきたので、何軒かに電話をかけ、手分けしてお知らせする。
 ショックが大きかったけれど、妻がいてくれてよかった。妻としばらく話をしているうちに少し落ち着いてきた。昼食をとり、布団に横になる。そのまま午睡。どっと疲れが出たとみえて、妻が日帰り帰省しに出たのにも気づかず。
 夕刻目覚め、アニメを見て過ごす。これも一挙再放送のあった「リコイル・リコリス」などを見る。適当にそこらのもので夕食をとり、テレビ疲れでだらだら過ごしていたら、妻が帰宅。明日はお通夜。昨年の従兄の葬儀は新型コロナウィルス感染症のこともあり、家族葬やったけれど、従姉は小規模ながら親族は呼んでの葬儀にしはった模様。
 吉川英治「新・平家物語(十一)」(講談社吉川英治歴史時代文庫)読了。本巻では前半は九郎義経が一ノ谷で平家を破る様子が、後半ではただ一人生け捕りにされた平重衡が鎌倉に移送され、虜囚として過ごす様子が描かれる。一ノ谷のエピソードでは、奇襲の成功よりも、後白河院の謀略で油断をしていたのが平家の敗因として描かれ、ヒーローたるべき義経は三種の神器奪還に失敗したため恩賞がもらえなかったというように、作者独自の解釈で物語が進む。ただ、有名な場面の割には描写はあまり多くなく、それよりも虜囚である重衡の悲劇を濃密に描いている。平家の罪を一身にかぶった殉教者というような存在である重衡に、作者は敗者の美学を見出しているようだ。そして物語はいよいよ平家滅亡に向けて進んでいくのだ。

 明日はお通夜が長引けば日記の更新はお休みするかもしれません。ただ、コロナ前と違い、早めに切り上げて終わるかもしれません。そしたら日記を更新するかもしれません。

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