SSブログ

持続可能な魂の利用 [読書全般]

 今日は「たちよみの会」の例会。朝から見られるだけのアニメを見て、昼前に出発。阪急の特急に乗って上洛。昨日までよりもずっと暖かい。ちょっと歩いただけで汗をかく。
 午後1時には「フランソア喫茶室」に入り、しばらく本を読んでいたら古参会員Y氏が来てくれて、場所中なのでまずは相撲の話。妻は豊昇龍に好感を持ち、琴ノ若はあまり好きやない。Y氏はその逆。長い間顔を合わせてへん二人なのに、変なところで真逆の反応をしているところが面白い。午後3時には「丸善」に場所を移し、文庫や新書を何冊か買う。そのあとまた欲しかった新刊を見つけたけれど、これは明日以降に梅田で買おう。
 Y氏が来月は出席でけんというので、例によって「ドトールコーヒー」に場所を移し、しばらく歓談。タイガースは現役ドラフトで誰を出すんやろう、てな話など。午後5時過ぎに散会。阪急の特急で帰阪。社内で読みかけの本を読み切ってしまう。
 帰宅後すぐに録画した相撲を見る。一山本が宝富士を突き落として1敗を守る。豊昇龍は錦木の小手投げに倒れ2敗に。初日から2連敗していた錦木は6連勝で優勝争いに加わった。今日から出場の朝乃山は元気よく貴景勝を寄り立て下手投げに下す。貴景勝は3敗目で、しかも休場明けの相手に敗れる。だんだん横綱への希望が遠のいていくなあ。
 夕食後、社説のダウンロードなどをしてからしばらく読書。
 松田青子「持続可能な魂の利用」(中公文庫)読了。この世の中の「おじさん」の視界から少女たちの姿が消えてしまうという場面から始まり、「おじさん」社会に息苦しさを感じていた女性たちが笑顔を見せないアイドル××に引かれていく姿が描かれる。それは新たなアイドル戦略としてプロデューサーが仕掛けたものやったんやけれど、プロデューサーの思惑を離れ、「おじさん」社会に抵抗する女性たちのシンボルになっていく……という話。私の中に無意識に存在する「おじさん」が締めつけられるような思いがした。現実の社会と少しばかりずれた世界の物語なんやけれど、××の存在ひとつで現実の世界から大きく離れ、幻想的な世界にシフトしていく展開に「おじさん」は翻弄されっぱなし。フェミニズム・ファンタジーと単純にレッテルをはればわかりやすいんやろうけれど、ターゲットが「おじさん」であるところが単純に割り切れん世界観を表している。世の「おじさん」たちの喉元に刃をつきつけてくる、ある意味痛快である意味恐ろしい作品。これを読んでも何も感じられん男性は気をつけましょう。その人はきっと全ての成分が「おじさん」でできているということやろうから。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。