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正司歌江の死 [追悼]

 今日も出勤日。やはり寒い。ただ、坂道を登ってから足を止めると汗が吹き出たり、40人くらいの若者たちがいる教室に入ると若者たちが発する熱気が部屋にこもっていて汗だくになる。で、廊下に出たら寒風が気化熱を奪っていく。実に健康によくない。
 今日は空き時間は集めた課題のチェックに費やす。提出された分はすべて評価をつけた。あとはエクセルの表に数字を入力しておけば、3月に成績を出すのが非常に楽になる。
 今は選挙について教えているんやけれど、なんでEメールによる選挙運動が公職選挙法違反になるのかわからん。まだネット環境がパソコンに限られていた時代にできたルールやから、Eメールの機能について法案を作った人も理解してなんだのかなあと思う。SNSはOKなんですよね。LINEとかX(旧ツィッター)かて特定の人物にだけメッセージを送れるてEメールとどこが違うねんという感じやけれど。デジタルネイティヴの生徒たちは、EメールがダメならLINEもXもダメと答えていた。普通そう思うよねえ。そこらあたり、早い進歩におじさんたちは全くついていけてへんのかもなあと思う。
 やるべきことはきっちりやって、定時を少し回ったくらいで退出。バス停でバス待ちをしてたら寒い。一気にしんどくなる。帰宅後、しばらくどぶさってから録画した相撲を見る。予約の変更をしてなんだので、十両の相撲がどさっと国会中継で飛んでしもうていたので、後からネット配信で見る。大の里は豊昇龍に投げられて3敗目。琴ノ若は王鵬を一蹴して1敗を守る。2敗で追うのは照ノ富士、豊昇龍。さて、琴ノ若はここから横綱大関陣と当たるわけで、まだまだ予断は許さない。ただ、朝乃山の休場がなかったらどういう展開になったか。仕方ないことなんやけどね。
 もと音曲漫才「かしまし娘」三師姉妹の長女正司歌江さんの訃報に接する。享年94。死因は老衰。天寿を全うしはったんやね。私が漫才に熱中し始めた中学生のころには、もうトリオで漫才をしている姿はめったにお目にかかることはでけなんだ。残っている映像も、個人(澤田隆治さんか?)が自宅で録画したと思われる画質の良くない「道頓堀アワー」のものが少し残っているだけ。まあ、残っているだけましですね。ダイマル・ラケット、柳次・柳太、ワカサ・ひろしなどは晩年のものしか残ってへん。私が所持しているDVDのセットに収録されているネタでは「プレスリーが死んでもた」と照江さんが嘆いていたりするから、「かしまし娘」円熟期のものやと思う。
 最初から3姉妹で組んでいたんやない。戦後しばらくは歌江さんが抜けて照江さんと花江さんのコンビでやっていた時期もあったとか。そやけど、三姉妹の役割分担が絶妙なバランスでとれていて、トリオの利点をここまで生かした音曲漫才はないんやないかな。ちゃっきり娘もタイヘイショーもフラワーショーも必ず誰か一人取り残されてしまう場面があったからね。
 照江さんが松竹新喜劇に入ったことで漫才をしなくなったけれど、女優としてずっと活躍してはった。びっくりしたのは最後に所属したのが「ワハハ本舗」やったということ。歌江師匠の芸風とはかなり異質なように思うけれど、いったいどんな感じやったのかなあ。訃報に接して初めて知った。舞台の映像などは残ってへんのかな。
 道頓堀角座全盛時の大看板やった。三姉妹それぞれに個性が強いけれど、みんな愛嬌があるという、希有なトリオやった。
 謹んで哀悼の意を表します。

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