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アクティブ・ラーニングかリモート授業か [教育]

 お山の学校の生徒たちは今日から授業。私は空き日なので、明日の会議の資料、来年度に向けて心肺蘇生法講師の手配、明日の授業の準備と事務作業に徹する。
 困っているのは「総合的な学習」の授業。大阪府は新型コロナウィルス感染症のレッドステージが続いていて、授業にも制限がある。いわゆる「密」を避けよ、というわけで、音楽では合従、家庭科では調理実習、理科では生徒が密着するような実験、そして他の教科ではグループディスカッションのようなアクティブ・ラーニングを避けるように、とのこと。私の授業の狙いは、グループワークで他者と自分の意見の違いなどを確認させ、自分の意見も他者の意見も尊重しましょう、というあたり。
 これができないとなると、授業そのものが成り立たなくなる。そやけど学校保健主事の立場からいうても検査で陽性反応が出たりしてほしくはないし、そうならんように飛沫を避けるようにはせんならん。
 じっと目をつむり、沈思黙考する。これはまわりから見たら居眠りでもしてるみたいに見えるんやろうなあ。でも、脳内で授業展開のシミュレーションをしておかんと、なんもなしで授業に臨むわけにはいかん。落語家でいえば、ネタを繰ってるようなものです。
 そう、私にとっては授業は落語のネタみたいなもん。どう枕をふるか、私の世界にどのように引きこんでいくか、どんなくすぐりをどこで入れたらダレずにすむか。どのような形でしめくくるか。落語家がお客の反応を見ながらアドリブを入れたりするのと同じで、生徒の反応を見ながらテンションをあげたり、じっくり語りこんだり。
 いつまでたっても名人上手の域には達せず、寝てしまう生徒を起こしたりもせんならん。もっとも桂文珍師が先代文枝師の落語を称して「思わず眠ってしまうくらい心地よい」と以前テレビでいうてはったから、生徒が途中で寝てしまうのもすべてが悪いわけやない、と屁理屈をこねまわしてみたりして。
 とにかく沈思黙考。でもなかなか妙案が出てこない。コロナ禍まではアクティブ・ラーニングを推奨していた教育委員会も、このコロナ禍で方向転換してリモート授業の推進という新たな方針を打ち出してきた。私はもう20年も前から授業にグループディスカッションをとりいれてまだ世間でアクティブ・ラーニングなんて言われるよりも先に実践をしてきた口なんで、この方向転換には困ってしまう。
 それはそうと、またもリモート飲み会でもやりだしたのか、ネット回線がつながりにくくなっている。昨日までこの時間帯もさくさくとつながってたのになあ。困ったものです。

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