SSブログ

性的マイノリティ [新聞]

 今日は定休日。午前中はやはりテレビを見て過ごし、昼食後、スポーツ新聞を読み終わったところでリビングで寝落ち。スポーツ紙を握りしめて倒れている60歳のおっさん……。家の中やからええけれど、街頭で倒れてたらシャレにならん。
 妻に起こされて寝床に移動して午睡。昨日「最後の授業」が終わったので緊張感が切れたのかもしれん。もちろん、2年生の試験の準備やら成績の計算やら、やらんならんことはまだまだあるし、入試の準備もある。気を抜いてはいられん。
 夕刻起きてきて、社説のダウンロードなど。各紙、昨日から今日にかけて首相秘書官のLGBTsに対する差別発言についてそれぞれが触れている。差別発言は断固として反対、という論調のものが多いけれど、首相自体に差別を許す考え方があるのではと指摘する新聞もあれば、首相と首相周辺に緊張感がないと指摘する新聞もある。前者は国会での首相の答弁も問題にしていて、後者は差別発言そのものよりも、それを口にしてしまうことに対する批判、といろいろな視点があって興味深い。
 私はお山の学校では人権担当を何年か続けてやっていて、総合的な学習の授業で「性的マイノリティ」について毎年とりあげていた。

 こういう動画をネットで見つけて、私が授業の担当をしていた間は毎年必ず見せていた。長い間教員をしていると、担任しているクラスにゲイの生徒がいたり、教えている生徒にトランスジェンダーの生徒がいたりした。それはカミングアウトして理解が得られた幸運な生徒たちで、カミングアウトでけんで苦しんでいる生徒も少なからずいてるはず。首相秘書官たる者がオフレコとはいえ性的マイノリティに対して差別感をあらわにするのは無神経というかお勉強はできて仕事の効率は良くても、お脳は弱い人らしい。
 私は一応性的マジョリティに属していて、マイノリティの人たちの苦しみはわからんけれど、高校時代には「高校生になってもまだテレビアニメを見ている変な奴」やった。今でこそ大人がアニメについて熱く語っても変人扱いされんけれど、40年ほど前はマイノリティやったのです。「おたく」やの「リア充」やのといった便利な言葉のない時代でした。
 むろんこれは趣味の問題やし、同好の士もいてたから、苦しんだりはしてへんけれど、少数派やという意識はあったな。
 現在の生徒たちは同調圧力に苦しんだりする一方、個としての差異というものが認められてはいる時代に生きている。そういう時代の人権教育についてあれこれ悩みつつ実践してきた身としては、今回の発言をした秘書官に対しては「思うていてもええけど、口にする時は気をつけなさい」としか言いようがない。
 これを機に人権問題について意識が高まればええんやないかと思うた次第ですが、如何。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。