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誰が千姫を殺したか [読書全般]

 本日も出勤日。授業は昨日ちゃんと準備しておいたので、割とスムーズに進む。やれやれです。明日の授業の準備をし、定時に退出。
 梅田の地下街は通常通り、会社員らしき人たちが足早に(ほんまに早い。人の流れに乗るのがしんどいくらい)進んでいく。ハロウィーンって今日やったよね。ウメ地下は関係ないのかと思うていたら、若い女性二人組が気ぐるみを着て歩いていた。たぶんハロウィーンパーティーの場所に行く途中やったんでしょう。それ以外に特にハロウィーンを思わせるものはなし。
 帰宅し、日本シリーズ第3戦を追っかけ再生で見る。今日の中継はMBS。なぜかタイガースともバファローズとも関係ない槙原さんが解説席にいる。あと二人は両チームのOBである能見さんと糸井さんだけに、なんか異質。まあ、TBSとネットしている関係でTBS専属解説者を入れとかんとあかん事情でもあったんでしょう。それやったら田淵さんを入れてほしかったなあ。
 試合は一時突き放されながらも1点差まで迫り、タイガースが惜敗。明日は審判の微妙な判定に苦しむことのない才木投手やから、抑えてくれるでしょう。昨日の西といい今日の伊藤といい、ストライクアウトと思われる際どいところをボールと判定されたら、どうしても甘いコースに投げざるを得んようになるからねえ。
 田中啓文「誰が千姫を殺したか 蛇身探偵豊臣秀頼」(講談社文庫)読了。帯に田中さんは「どうしてこんな作品を書いてしまったのか自分にもわからない」と書いてはる。ほんま、読んでびっくり笑うべきか怖がるべきか驚くべきか感心すべきか、私にもわからん。ただ、やはり面白い。
 大坂の陣から45年後、大坂城の地下に石段が残っているのが発見され、大坂城代が潜り込むと、なんと死んだはずの豊臣秀頼が生きていた! しかも異形になって。秀頼が言うには、千姫は密室で死体となって発見されたという。では、大坂の陣で助けられ、今も江戸城に住まいする千姫は本当は誰なのか。密室殺人の謎解きという本格推理であり、偽の千姫をめぐる伝奇小説でもあり、登場人物の軽妙なやりとりを楽しむ娯楽作でもあり。なんでもあり。異形の名探偵豊臣秀頼と老境の猿飛佐助や真田大助のあっと驚く活躍は本格時代小説を読みたいという人は激怒するかもしれんが、こちらの想像を超える奇想を楽しめる方にはお薦めしたい。ほんま、これやから田中啓文さんは油断ならん。

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