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中村勘三郎の死 [追悼]

 結局、下腹の気持ち悪さや胸やけは残っており、午前中だけ出勤して午後は早退。明日も休んでこの際しっかりと体調を整えることにする。とはいいつつも、ちょっぴり仕事は持ち帰り、明日自宅でちょっとだけでもやっておくことにした。そやないと来週のテスト明けの授業がでけんのです。ああなんて仕事熱心なこと。
 歌舞伎役者の中村勘三郎さんの訃報 に接する。享年57。死因は急性呼吸窮迫症候群。
 そうか、私と7歳しか違わなんだのか。ガンとの闘いを続けてはったけど、病には勝たれなんだということやなあ。あまりにも若すぎる。歌舞伎役者というたら、やっぱり60を超えてからが円熟期という印象があるだけに、道半ばで亡くならはったという思いが強い。
 とはいえ、若くからいろいろな分野にチャレンジし、常に歌舞伎という芝居を社会全体に注目させようとしてはったわけで、ものすごく凝縮した生き方をしてきはったんやないかとも思う。
 私は歌舞伎にはくわしくないから、どうしても大河ドラマなどでの印象でしか語ることしかでけんけれど、のびやかできれいで、それでいて親しみやすさを非常に自然に醸し出してはった。無理にそういう役回りを演じているんやなく、素の自分を出しながら、役柄をつかんでいるように見えた。どうしても歌舞伎役者というとテレビのドラマなどでは演技が画面をはみ出してしまう傾向にあるんやけれど、勘三郎さんはそれがなかった。つまり、演じる場の特性というものをしっかりつかみ、使い分けのできる役者さんやったわけで、これはなかなか稀有な才やなかったか。
 そういう意味では、歌舞伎は非常に大きな看板を失ったと思う。ほんまにもったいない。
 謹んで哀悼の意を表します。

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