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肩書は「お笑いコンビ」 [演芸]

 最近、芸人さんの肩書が昔と変わっていることに気がついた。
 昔は「漫才師の中田ダイマルさん」というような書き方をしていたはずなんですね。ところが、最近は「お笑いコンビ『どんきほーて』のきびのだんごさん」という書き方をする。
 なんでやろうと理由を考えてみた。まずは、漫才師が必ずコンビのチーム名を作り、名前そのものはチームメイトは関係のないものや本名を使うようになったということなんやろう。昔は「夢路いとし・喜味こいし」と、漫才は必ず連名で呼ばれていた。これはおそらく古い「萬歳」なんかで、相方が固定されてない場合があったこととも関係してるんやないかと私は思うている。砂川捨丸さんのSPレコードを復刻したCDには、中村春代さん以外の人とコンビを組んだものも多く収録されているのですよ。
 で、現在は連名の漫才師というのはほんまに少なくなっている。ベテラン連中を除けば、今思いつくのは「海原やすよ・ともこ」のご両名くらいか。「漫才師のきびのだんごさん」と紹介しても、よほど漫才コンビにくわしい人やなかったら「ああ、『どんきほーて』の太った方の人やね」とは気がつくまい。自然、チーム名と個人の名前を紹介することになる。「プロ野球『近鉄バファローズ』の鈴木啓示さん」と紹介するようなものですな。
 で、気になるのが「お笑いコンビ」という表記。確かに、最近のコンビはコントもやったり、単独で起用されることもかなりあるから、「漫才師」と限定した書き方はしにくいのかもしれん。そやけど、「お笑い」という言葉の響きが私はあまり好きやないので、なんか目障りやったりするのです。活動の主軸を漫才に置いている場合は「漫才コンビ」、コントに置いている場合は「コントグループ」とか言うような書き方はでけんもんなんかなあ。むろん単独での活動が主になっている場合はチーム名は書く必要はないし、そういう芸人さんは実はけっこういたりする。
 この「お笑いコンビ」という肩書になんか軽侮したような響きを感じるのは私だけかなあ。

 12月16日(日)は「たちよみの会」例会です。ご参加をお待ちしています。

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