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辻真先のテレビアニメ道 [読書全般]

 妖精さんがくるかどうかわからないので、通常授業。今日は生徒たちを連れて国立民族学博物館の見学。引率する3人の教師はみんな社会科。生徒にレクチャーしつつもついつい展示物に夢中になってしまうのでした。生徒たちの目を引いたのは、奴隷船で実際に使われていた手錠や鎖。世界史でちょうどそのあたりをやってるらしい。
 少人数で午前中いっぱい使い、楽しく学ぶ。高校生と引率教師はみんな無料。また違うメンバーと行きたいものです。
 午後は職場に戻り、追試。私は試験が終わるのを待って、採点。
 まだまだ妖精さんや農耕節食の人たちがでそうなので、毎日休校かどうかひやひやしながら過ごす日々が続きそう。
 辻真先「辻真先のテレビアニメ道」(立東舎)読了。ベテランのアニメ脚本家がによる昔語り。テレビ初期のエピソードも面白かったけれど、新番組の第一話を依頼されることが非常に多かったことから、特に第一話の脚本を書いたアニメについて絞って思い出話や裏話がたっぷりと語られる。企画からかんでいるものとそうでないものとの違いや、SFの要素を濃くして書いてもSFに関してまったくわからない監督やプロデューサーとの齟齬、あまりにも楽しく仕事ができたのでかえって何のエピソードも思い出せないもの……。安彦良和のオリジナル企画「巨神ゴーグ」については、第一話の脚本が採録されている。また、「鉄腕アトム」のストーリーについて手塚治虫と話しあった時に手塚が書いて没になった絵コンテも収録。その他、没になった企画の思い出や業界の未来への展望まで、著者にしか書けない話題がいっぱい詰まっていて、テレビっ子やった私は懐かしさとともに非常に興味深く、一気に読んでしまいました。オールドファンは特にぜひ一度手に取ってみてもらいたい一冊であります。

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尾高と大フィルのブル9 [音楽]

 愛すれどTigers「青柳がプロ入り初のシーズン10勝目」を更新しました。

 今日はお山の学校は妖精さんが出てきたので休校。大阪府下の各地の高校で妖精さんが出没し、20校くらい休校しているらしい。緊急事態宣言下なので、休校した場合は感染拡大阻止のため、自宅待機や途中帰宅も認められている。私もそうしようかと思うていたけれど、授業がないなりに仕事はある。
 農耕節食をしている人がいてなんだということで、明日から授業再開が決まったので、そちらの準備もしておかなあかん。帰り際にちょっとばたばたしていたので、定時より少し遅れて退散。
 帰宅してからは読書。たまっている録画を消化したい気持ちもあったけれど、せっかく本を読む習慣を取り戻したんやから、読める時に読んでおきたいのです。
 ここのところパソコンに向かいながら聞く曲はなぜかブルックナーの交響曲が多くなっていて、ラトルやのヤンソンスやのハイティンクやのネルソンスやの尾高やのいろんな指揮者の振ったのを聴いている。私は実はブルックナーはまだその良さがもう一つわからんところがあるんやけれど、ここ数日聞いていた中では、尾高忠明指揮大阪フィルの第9番が予想以上によかった。大フィルとブルックナーというと、朝比奈隆の独擅場という印象があるけれど、尾高さんも朝比奈ブルックナーに負けぬスケールの大きな音楽になっている。なかなかブルックナーで感動しない私が、パソコンのキーを打つ手を休めて聞き入ってしもうたくらいです。若手のホープ、ネルソンス指揮ゲヴァントハウス管の8番は、実はあまり期待してなんだんやけれど、やっぱりきれいな音が連なっているだけみたいな感じで今ひとつ。でもまあそろそろ飽きてきたんでブラームスでも聴きましょか。

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ロンドン謎解き結婚相談所 [読書全般]

 早朝から起きて、土曜の深夜アニメをたっぷりと見たあと、「仮面ライダーセイバー」を、高校野球のために先週金曜にまとめて放送された分も合わせて最終回まで3話分一気に見る。物語の力が地球を救うというのは、大きなメッセージやったとは思うけれど、ストーリー展開にそれが反映されていたかというと、どうかなあ。難しくはあると思うけれど。
 昼食をはさんでパソコンで作業をしていたら、昼過ぎに突如ネットから切断されてしもうたので、途中でやめて、午睡。夕刻起きてからパソコンを立ち上げたらネットに接続していたので作業の続きをし、スマホをいじったりしてから、追っかけ再生でタイガースの試合を見る。なんとカープに3連敗し、ジャイアンツとスワローズが勝っていたため、3位に転落。ついに亀はアキレスに追いこされてしもうたのでありました。さて、今後はタイガースはアキレスとなるのか、亀に戻るのか。タイガースが甲子園に帰ってくるから、展開がまた変わると見てますが。
 試合終了後、しばらく読書。明日からまた出勤。追試の監督をする予定やったけれど、妖精さんが来たので延期です。
 アリスン・モントクレア/山田久美子・訳「ロンドン謎解き結婚相談所」(創元推理文庫)読了。第二次世界大戦直後のまだ復興していないロンドンで、結婚相談所を開業した二人の女性。戦時中は諜報をしていたアイリスと、戦争未亡人で夫の訃報で一時錯乱状態に陥ったこともあるグウェン。生い立ちも性格も全く違う二人が共通の友人の結婚式で知り合い、意気投合し、自立した生活のために相談所を開いたのだ。依頼人の女性が刺殺され、凶器が紹介した男性の部屋から発見された。そのせいで相談所の信用はガタ落ち。容疑者の男性は潔白であると感じた二人は、真犯人を探すべく動きだす。
 設定が面白い。探偵役の二人の背景にある過去の苦しみや、終戦直後のロンドンの情勢などがしっかり書きこまれており、邦題の「ロンドン謎解き結婚相談所」が与えるいささか軽めの印象とは裏腹に、物語に重みを加えている。しかし、英国流の苦いユーモアを交えた軽妙な会話や、主人公の二人の行動力などでぐいぐいと読み手を引きつける力がある。残念なのは、容疑者の男性がちょっと調べれば濡れ衣を着せられていることがわかる程度の証拠で犯人と確定されていること。どう見ても容疑者の無罪を立証できないというところをひっくり返すくらいでないと。とはいえ探偵役の二人のコンビネーションがだんだんうまくいくようになる描写など、読みごたえは十分。楽しませていただきました。

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便乗ムックと老舗の嗅覚 [プロ野球]

 今日は完全休養日。木曜と金曜の深夜アニメをたっぷりと見て、昨日駅前の本屋さんで見つけた阪神タイガースのムックを読む。版元はコスミック出版。ふだん野球関係の本などは出さんところですね。架空戦記がはやると架空戦記を出し、というように、その時に売れそうなものへの嗅覚の鋭い出版社という認識がある(関係者の方、失礼!)。
 そういう出版社がタイガースの特集本を出した。今なら売れるという嗅覚が働いたか。実際ここに一人買うてますけどね。それだけやなく、「週刊ベースボール」がここにきてタイガースの特集を組んでいる。タイガース、ジャイアンツ、スワローズの団子状態にあるにもかかわらず、それがわかっていて、老舗の専門誌が特集を組む。来月発売予定の「月刊ベースボールマガジン」もタイガース特集や。ただし、それは1990年代の暗黒時代の特集ではあるけれど。どっちでもよろしい。とにかく老舗もタイガースファン向けの商売をしている。便乗ムックを出す会社も、老舗のスポーツ出版社も、どちらの嗅覚もタイガースを嗅ぎあてている。
 わがままな古手の虎党が「アキレスと亀」とかたわごとをほざいているのとわけが違うのです。向こうは生活がかかってるんです。
 便乗ムックとは思えない、矢野監督や秋山投手へのインタビューと豊富な写真で楽しく読めた。
 昼食後はパソコンで遊び、そのあと午睡。夕刻起きると、ラジオでタイガースの試合の中継を聞き、テレビ中継が始まる時刻に切り替え。テレビ中継の時間が終わったら、またラジオを聞く。カープはDAZNと契約してへんので、ラジオでええ場面を聞いても配信動画で確認でけんのが残念。1点差で惜敗。他の2チームはデーゲームで両方とも引き分け。負けてゲーム差は縮んだけれど、まだ首位です。「アキレスと亀」状態はまだ続く。出版社の嗅覚を信用したいですねえ。

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中田翔と原監督と美談 [プロ野球]

 体温はまだ平熱に戻ってへんけれど、筋肉痛はかなりましになり、体も動くので、久々に出勤。授業は2時間のみ。7月末以来1ヶ月ぶりの授業で、しかも副反応やら休養やらで体力が落ちていて、授業終了後はしばらく動けず。それでも生徒のプリント整理などをして、定時に退散。帰宅後は追っかけ再生でサンテレビのプロ野球中継を見る。カープに惜敗。大山のところに必ずチャンスがまわってきて、その度に凡退。サンズもサトテルも不調。そやのに2位のジャイアンツも3位のスワローズも足並みそろえて負けてくれるもんやから、ゲーム差はまだまだ変わらず。
 以前広澤さんが「優勝は阪神。問題はクライマックスシリーズ」というた言葉をまたも思い出した。こうなることを予見していたのかな。ジャイアンツの試合はずっと見てへんのでようわからんけれど、スポーツ報知の電子版にジャイアンツファンが怒りをこめてコメントを書きこんでいるのを読んだら、どうも若手に活気がないらしい。いつまでたってもタイガースに追いつくことがでけへんので、選手たちがくたびれてきているのかな。
 ファイターズの中田翔を受け入れたのもプラスにはなってへんみたい。もっとも、暴力事件で無期出場停止になった選手が移籍で処分解除になるというのは、私は不思議に思うたし、ジャイアンツが引き取ったのを美談にしているのにも違和感があるし、わざわざあけていた背番号10をつけさせるのもどうよと思う。かつてドラゴンズの落合監督が中村紀洋を受け入れた時は育成枠で取り、背番号は200番台。二軍で必死になって支配下登録を勝ち取らせるくらいの厳しさで臨んだのです。さすが落合監督。原監督も無期限出場停止の選手を引き受けるなら、それくらいの姿勢はほしかった。それやのに入団したらすぐに一軍ベンチに置き、スタメンで起用している。どう考えてもただで強打者を補強できるという思惑で獲得したようにしか感じられん。
 ルール違反にはあたらんけれど、マナーとしてどうよ、というのを美談としてごまかすにも限度があると思うんやけれど、如何。

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副反応報告 [日常生活]

 熱は下がっても、なかなか平熱にまでは戻らず。注射を打った箇所の筋肉痛は治まらず、発汗と倦怠感はそのまま。無理はせず、今日も仕事は休むことにした。
 午前中はパソコンでの作業などもできていたけれど、強い睡魔に襲われて、昼食後は寝床に移動して午睡。目覚めたら、もうナイター中継の始まっている時間やった。
 起床して、サンテレビのタイガース戦を追っかけ再生で見たりしてから夕食。食後もナイター中継を見る。ベイスターズに大勝し、首位を死守。ジャイアンツはカープに大敗。まだまだ続く「アキレスと亀」。
 テレビを見たあとはしばらく読書。体はかなり軽くなり、明日はもう出勤できるやろう。
 それにしても今回のワクチン接種の副反応、ほんまに予想外やった。そこそこの年齢やからそれほど熱は上がらんやろうとたかをくくっていたら、最高39.0℃。解熱剤で熱を下げたあとは、発汗と倦怠感。2度目の注射は筋肉痛を伴わんと聞いていたけれど、なんのなんの。肩を上げると痛い痛い。
 しかも接種翌日の朝はなんともなかったのに、通勤中から発熱が始まり、往復3時間で悪化したんやないか。歩いたりして体を動かすことでよけいに熱が高くなったのかも。まだまだ若い証拠、なんて言うてられません。1度目の注射の2週間後に行った人間ドックでは白血球がかなり増加していた。今検査したらもっと増えているんやないかな。
 しばらくは仕事もあまり気合を入れずに……とはいかんのですな。教壇に立つと、空元気を出してしまう習性がついている。明日、久々の仕事やけれど大丈夫かなあ。

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時の子供たち [SF]

 昨日は解熱剤のおかげで体温は一気に下がり、寝る前にも服用したので、朝の体温は35.3℃。しかし、昨日の発熱のせいで体力が落ち、発熱していた時よりもだるい。発熱していた時は体は重くて動くのがおっくうやっただけで、動くのは動けていた。今朝は動くとすぐに発汗。動かなくても発汗。歳も歳やから無理せず休むことにする。
 朝食後、少しパソコンに向かうが気がつけばうとうと。これはいかんと寝床へ。昼食を取るために起きて、パソコンで作業。しんどくなってきたので、また寝床へ行き午睡。体温は36.9℃で平熱よりも少しばかり高い。夕刻起きてきて、ナイター中継を追っかけ再生で見る。今日はサンテレビ-ABC-サンテレビのリレー中継。ベイスターズに完敗の上、牧選手にプロ野球史上初という新人のサイクルヒットを記録されてしもうた。
 試合終了後、読書。体温は36.7℃とまだ平熱より高め。解熱剤を服用するほどではないけれど、体調が戻ったというわけでもない。明日の出勤は朝の様子を見て決めたい。ポイントは通勤可能かどうかと、注射を打った腕の筋肉痛、かな。
 エイドリアン・チャイコフスキー/内田昌之・訳「時の子供たち 上・下」(竹書房文庫)読了。滅亡寸前の地球から、テラフォーミングのために宇宙船が発射された。カーン博士のもくろみは、テラフォーミングした惑星に猿を送りこみ、ナノウィルスを散布して進化を促し、第二の人類を作るというもの。ところが、部下の反乱で宇宙船は破損、猿も宇宙空間で全滅した。しかし、ナノウィルスだけは散布され、テレフォーミングされた惑星で、クモが進化を遂げ、新たな人類となる。やがて本当に絶滅寸前となった人間が冷凍睡眠を繰り返しながら宇宙を旅し、クモの惑星にたどり着く。進化したクモたちと、クモの惑星に降り立とうとする人類の末裔たちとの闘いの行方は……という話。
 猿ではなくクモが進化するというので、千塚治虫「火の鳥 未来編」を思い出した。あれはナメクジが人間のかわりに進化するという展開やったけれど、ナメクジたちは人間のカリカチュア的に描かれていた。本書はそうやなく、クモならではの独自の進化を遂げている。寿命の短さと記憶の継承をどう解決しているか、どのように文明を発展させているか。作者の詳細な描写にうならされる。さらには新たな地球を求めて宇宙をさすらってきた人類の末裔たちもまた長い旅の間に派閥争いや世代を重ねることによる劣化など問題は山積。それらの描写も緻密で、しかも並行して進むクモと人間の物語が離れたり重なったりする塩梅も効果的。そしてクライマックスの戦闘のあと、これまた予想外の結末が。
 英国でA・C・クラーク賞を受賞しただけのことはある読みごたえのある本格SF。非常に面白かった。ただ、装丁は上官も下巻もほとんど同じデザインの上、タイトルが見にくい。2冊並べたらクモの巣が続いた一枚絵になるようにしてあるという凝ったものやけれど、これでは書店で手に取る人はあまりいないんやないか。しかも版元はSF文庫とはたいてい離れたところに置かれることの多い竹書房。せめて背表紙くらいSF文庫っぽくでけなんだかなあ。

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予想外の副反応 [日常生活]

 朝起きてすぐ体温を計る。36.2℃。特にワクチン接種の副反応が出ている感じはなし。朝食後も計る。36.4℃。体も軽く、これなら出勤できそう。
 というわけで、いつもの時間に出勤。片道1時間半という通勤時間が仇になったとしか言いようがない。お山の学校に着いた時、むやみに汗をかいている。職場の同僚からは顔が赤いと言われる。体温計で熱を計ると、33.4℃。低すぎる。汗のせいで正確な体温が計測でけへん。汗がひくまでパソコンに向かい事務作業や、チームティーチングの先生と打ち合わせなどをする。で、計り直したら37.4℃。副反応が出始めている。出勤して1時間半で退出。帰路、体がだんだん重くなってきている。帰宅してしばらく寝床でどぶさり、汗がひいたところで体温を計ると、38.3℃。しんどいはずです。
 今日は妻が1回目のワクチン接種に行く。彼女が出かける前に体温を測ったら、39.0℃!
 ずっと横になっているけれど、眠れん。熱も上がり過ぎると寝られんもんなんですな。本を読んだりもするけれど、集中力が続かん。妻が帰宅してから体温を計ると、38.9℃。私たち夫婦は普段高熱が出ることがないんで、解熱剤は常備してへん。妻に近くのドラッグストアまで買いに行ってもらう。
 解熱剤の威力恐るべし。服用してからラジオで野球中継を聞いていたりする。テレビの放送が始まる午後7時ごろ計ると、37.9℃。1℃下がるだけで体がずいぶん楽になるのですね。テレビの中継が終わり、ラジオに切り替え。試合終了後、眠くなり、しばらく眠る。体温が下がり、高熱を発していた時の疲れがどっと出たという感じかな。
 今のところ解熱剤のおかげでなんとかなってるけれど、明朝熱が下がっていたとしても無理に下げたもんやから、仕事は休まんとあかんやろうな。無理のきく年齢でもないしな。
 しかし副反応で39.0℃か。10年ほど前にインフルエンザで発熱して以来ですぞ。

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学校ってなんだ! [読書全般]

 愛すれどTigers「ロハスJr.攻守に本領発揮」を更新しました。

 明日から生徒の登校開始。午前から午後にかけて授業準備などに追われる。午後3時ごろ、早退。新型コロナワクチンの2回目の接種日で、ワクチン接種の場合、休暇扱いにはならないのです。前回は自宅から行ったので楽やったけれど、今日はお山の学校から行ったので乗り換えも多く面倒やったけれど、そんなふうにぼやいている場合やない。
 というわけで、大阪府庁まで行って職域接種の2回目をしてまいりました。副反応がどう出るかは明日にならんとわからん。現時点では注射したあたりの筋肉痛くらいで発熱もなし。ただ副反応は抗体を作るのに必要やから起こることなんで、そこは承知のうえでの接種です。ちなみにモデルナ製ワクチンなので、副反応は強いらしい。
 帰宅してしばらくどぶさってました。これは副反応とは関係なく、ただ蒸し暑さで夏バテ状態になったというだけのことであります。
 夕食後、読書。発熱したら読書どころやないみたいなんで、今のうちに読んでおかねば。
 工藤勇一・鴻上尚史「学校ってなんだ! 日本の教育はなぜ息苦しいのか」(講談社現代新書)読了。「学校の当たり前をやめた」で知られるもと校長と、同調圧力を追及してきた演劇人による対談。生徒の自律を促すためにはまず教師の意識を変えること。生徒を守るために何が一番大切かという優先順位を決めること。それは「命を守る」ことを最優先に考えなければならないと力説。校則で縛るのは、見た目で違反している者を「指導」できるから楽なのだということ。「団結」や「絆」よりも「違いを認め、尊重する」ことの方が重要であるということ。これらを両者が力説する。確かにその通り。それを実践してきたというのもなかなかでけへんことやと思う。ただ、両者が力説すればするほど、読み手である私が醒めてしもうていたのも事実。工藤氏は政府の「教育再生会議」のメンバー。ならばその会議を創設した当時の安倍総理におもねるような「教員免許更新」などというものに反対していただきたかったし、「校則廃止」「生徒の自律」を再生会議のメンバーとして強く主張し、全国の学校でご自分の実践を生かせるようにしていただきたいと切に願う。そやないと、この対談は「元教師の自慢話」を鴻上氏が褒めたたえるだけのものに終わってしまうと思うのです。さらにいえば、障碍児教育や定時制高校のことなどには一切触れられていないのも、醒めてしもうた一因やないかと思う。ええことを話してはるんやけれど、定時制高校も養護学校も中学校も人権教育推進校も経験してきた定年間近のスーダラ平教師の心を動かすほどではなかった。期待して読んだだけに、残念!

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月の鉢 [読書全般]

 本日は完全休養日。午前中は例によってテレビを友とするけれど、「仮面ライダーセイバー」や「ゼンカイジャー」などは関西は高校野球中継のためなし。それにしても野球順延が続いたんで未放送分はどこでやるんやろう。まさか中止になった時に予告も何もなく放送してへんやろうな。ホームページで確認しとかんと。
 昼食前に少しうとうと。昼食後、1時間ほど午睡。起きてからスマホのDAZN配信でタイガースとドラゴンズの試合を見る。関西地方はテレビ中継もラジオ中継もなし。ことタイガースに関しては、こんなに珍しいことはない。10月以降で優勝争いにからまんという時でもラジオ中継はあったりするのにね。
 試合終了後、しばらく読書。そやけどやっぱり寝てしもうた。午睡が足りてへんからね。夕食時に起こされ、食後はまた読書。ここまでまとめて本を読んだのは久しぶりやねえ。
 霜島けい「月の鉢 九十九字ふしぎ屋商い中」(光文社文庫)読了。シリーズ第7巻。本書では会いたい人の幻と会える世界に入ることのできる平鉢に取り憑かれた男、成仏したいがために仇を討たれにくる幽霊、謎の影に取りつかれる商家の若い嫁が登場。人情ものが売りのシリーズなんやけれど、実は私は作者のかつての人気シリーズ「封殺鬼」(霜島ケイ名義)などにあった陰影が少ないことが気にはなっていた。本来、笑いのある場面と、思い切り暗い部分のコントラストがはっきりしているところが特徴やったので、不満ということはなかったけれど、ちょっと物足りない気分があった。ところが本巻ではシリーズが定着したためか、本領発揮というか、陰の部分が少し濃いめに出てきている。そやからというて、これまでのシリーズと雰囲気ががらりと変わるということもなく、固定ファンにも安心して読ませるものになっているあたり、作家としてのキャリアを感じさせますね。「封殺鬼」以来のファンである私としては嬉しい限り。光と影の塩梅をお楽しみあれ。

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