坐禅も組める股関節

　膝を故障してから明日でまる３週間。今日も膝を包帯で固定して仕事。ひとつの個所をかばっていると、他の個所に無理をさせることになる。今の私の場合、右足に逆に負担がかかっている。右のくるぶしは２０代に骨折したことがあり、負担をかけ過ぎるとかなり重い感じになる。それと腰が張る。準備室で簡単なストレッチをしたりしてのばしている。腰痛になったりするのは嫌なんでねえ。
　それでも持ちこたえられているのは、股関節が柔らかいおかげやないかと思う。１８０度までは開かんけれど、１００度以上は普通に開く。倫理の授業で鎌倉仏教を教える時は、生徒の前で坐禅を組んで見せたりする。これは中学校時代に大徳寺に見学に行った時、若い坊さんから正式な坐禅の組み方を教えてもらい、ときどき足だけでも組んでみたりしているから（さすがに臍下丹田に力をこめて背筋をのばし、視線を少しだけ下において……という形をとるとすぐにへばってしまう）、格好だけならやってみせられるのであります。
　膝もかなり曲がるようになったので、この前の授業の時に一瞬だけやってみせた。地面に足を置いて踏ん張ったりしなければ、曲げても痛くないというところまで回復してはいるのであります。股関節が柔らかいと、怪我もしにくいというしね。左膝の怪我が比較的軽くで済んだのはそのおかげかもしれんな。
　日中の暑さと、仕事場の冷房との温度差が、よけいにしんどさを増すのであるけれど、なんとか気力だけは萎えてないので、だましだましやってる感じやねえ。
　２週間後の人間ドックまでにはもう少し体調が整っていればええんやけど。とにかく無理はしない。無理をし過ぎてほんまにぶっ倒れたりしたら、元も子もないですからね。
　今日も寝る前にシャワーで汗を流してさっと就寝してしまおう。幸い風を通すと、夜は涼しめ。寝苦しいということはないのが少しは救いになっているのかな。