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まるかぶり発祥の地 [季節ネタ]

 明日は節分。帰り道のコンビニ店頭で太巻きを売り切るためにバイトの子が店頭で必死に売り込みをかけたりするんやろうな。いまや全国的な風習になった「恵方巻き」やけれど、ずっと以前、この日記を書き始めた頃にこの風習が大阪のどこで行われていたかについて触れたことがある。
 というのも、「恵方巻きのまるかぶりは大阪の風習が発祥」という説明はされていたけれど、いったい大阪のどこで行われていたかは明らかにされてへんからなんですね。
 妻はご両親も大阪の人なんやけれど、そんな風習は知らなんだ。大阪のごく狭い範囲での風習やないかと思われるんですね。で、故黒田清さんが日刊スポーツに連載していた「ニュースらいだー」で戦前、黒田さんが子どもの頃に丸かぶりしていたことを書いてはった。黒田さんは船場の商家の生まれ。つまり、船場の商家にはこの風習があった。ここまでは確認したけれど、それ以外にこの風習に関するはっきりした文章にはあたれてなんだ。
 ところが今日、朝日新聞のサイトで“「巻きずしの丸かぶり」発祥の地?”という見出しを見つけた。これは! 十数年ぶりに疑問の答えが見つかるかと興味しんしんで読んでみた。以下引用。
“節分の3日、「巻きずしの丸かぶり」発祥の地と伝わる大阪市此花区にあるホテルで、市立咲くやこの花高校の生徒らが作った巻きずしが提供される。  区によると、水運が栄えた江戸時代ごろ、船頭衆らから「腹が減った。切らずにそのままおくれ」との声が続々上がり、丸かぶりするようになったという。”
 うーむ。なんと中途半端な情報でしょう。丸かぶりの発症かもしれんが、これだけでは節分に恵方に向かって丸かぶりした由来がわからんではないか。
 太巻きを切らんとかぶったのは此花の船頭だけやあるまい。私が知りたいのは「恵方巻き」の由来なので、これにはがっかり。
 ま、別に研究者ではないし、現任校では「なにわ学」なんて授業はないから、すぐにでも知りたいわけでもない。またどこかでひょっくりと由来に触れた文章にあたることもあるやろうから、それを待つしかないか。

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