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おとろし屏風 [読書全般]

 体が起床時間を覚えているからでしょう、通常と同じ時刻に起床。今日からしばらく休暇を取る。朝はゆっくりと昨夜録画した深夜アニメなどを見る。少しだけたまっていた「なつぞら」も今日の分も合わせて見る。「安寿と厨子王丸」と労働争議はカット。そのかわり「太陽の王子ホルスの大冒険」のエピソードは入る。この次に「長靴をはいた猫」が来るわけですけれど、それはどう扱うのか。あ、奥原なつは一久さんと結婚するのか。ふーむ。おお、ヒルダ、ではなくキアラというキャラクターは小田部羊一さんが作画するんやね。おおお、あのヒルダの雰囲気を見事に再現している。さすが森康二さんの一番弟子。
 朝食後、むやみに眠くなり、寝床に。昼食のために起きてきて、食後また午睡。とにかく7月は正直私のキャパシティーいっぱいで仕事をしていたので、しばらく休みと思うと緊張感が切れて、とにかく体が睡眠を要求するらしい。
 夕刻、ラジオからテレビ、そしてラジオとスマホを使うてプロ野球中継を聞いたり見たり。接戦を逃げ切るけれど、まあ試合が長い。藤浪が死四球を出しまくったのが原因なのはわかってるけれど、半年分二軍で調整した割にはあまり印象が変わってへんのはなんでですか。
 霜島けい「おとろし屏風 九十九字ふしぎ屋商い中」(光文社時代文庫)読了。久しぶりのシリーズ最新刊。「あやかし同心」シリーズと並行することになって、もともあまりペースの速い人やないのでますます出版ペースは遅くなるのかな。おもしろかったらそれでええんやけれど。今回は主人公のるいに怨霊がとりつく話。というてもるいが悪いんやなく、怨霊になった女性の悲しい過去にるいが同情してしもうたから、というところがこのシリーズらしくていい。霜島さんは「封殺鬼」シリーズではけっこうドライなタッチでも書いてはったけれど、時代小説にフィールドを移してからは心あたたまるエピソードが増えたように思うね。ミステリ畑出身の男性作家には書かれへんなんともいわれん「情」と「業」が描かれるところにこのシリーズの特徴があるし、本書でも怨霊の描写にそれがあらわれている。とかく「肉親」というのは難しい。そこらあたりの難しさに深く踏み込んでいるのが印象的な巻でした。わりと軽いタッチで始まったこのシリーズも、霜島さんらしいちょっと怖さを感じさせるテーマが入ってきて、次の巻がますます楽しみになるのでした。

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