ブラウザ違い

　今日も出勤日。授業は少ないけれど、空き時間の間に成績計算を完了させ、ネット入力をしてしまい、さらには学生支援機構の小学生推薦のネット送付もやっとこさすませる。これは各生徒の平均評定も入力せんならんので、手間がかかるのです。で、放課後は生徒をコンピュータ教室に集めて、第２回目の奨学金のネット申込みをさせる。３年の担任の先生が今回は応援に来てくれなんだので、私は一人で２０人ほどの生徒の指導をせんならんかった。
　あちらこちらから声がかかる。私はお釈迦様でも聖徳太子でもないんで、一度に複数の対応なんかでけん。ちゃんとマニュアルを作って渡しているのに読んでくれよ、というような質問もあれば、生徒では対応しきれなんだやろうというものもある。
「先生、何回やってもエラーって表示が出る」
「ほんまやなあ、ちゃんと手順どおりにしているのになあ」
　よう見たら、その生徒の開いているブラウザはインターネットエクスプローラー。学生支援機構は今年から入力システムをマイクロソフトエッジ仕様に変更し、そのブラウザでの入力を推奨しているのです。私はためしにグーグルクロームでやってみたけれど、そちらはエラーが出ることはなかった。とはいえ、やはり推奨しているブラウザを使うのがベストなので、マニュアルにもそのように記載したんやけれど、ま、パソコンに慣れてなんだら間違うかもな。
「こっちのブラウザを使うんや。開いてみ」
「あ、先生、できた！」
　次はあちらから声がかかる。
「先生、ちゃんとアドレスを入れたのにつながらへん」
「ほんまやなあ」
　私は老眼で小さな文字が見にくいので、眼鏡を外しモニターに顔をはりつけるようにして確かめてみる。
「これ、ピリオドを打つところをみんなコンマにしてるやんか。そらつながらん」
　これもパソコンのキーボードに慣れてへんと犯しがちなミスやろうね。生徒たちはスマホのキーボード配列には慣れていても、パソコンのキーボード配列には慣れてなんだりするからね。
　そんな調子で定時までにはなんとか全員申し込みをすませたけれど、こちらはもうへとへと。まだ雑務は残っていたけれど、それはもう来週にまわすことにした。今やったらミスしてしまう危険性が高い。それに、へとへとでもう早く帰りたい。
　というわけで、定時には退出。
　外は梅雨の晴れ間。これでざんざん降りやったら泣き面に蜂ですわ。帰宅してすぐ寝床にどぶさる。夕食まで仮眠。夕食後はスマホをいじったりして過ごす。
　明日は定休日。しっかり午睡するぞ。

　６月１９日は「たちよみの会」例会の予定です。ただし、新型コロナウィルス感染者が大きく減ったわけではないので、１３：００～１４：３０の短縮版で行いたいと思います。ご参加お待ちしています。