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悪魔の寵児 [読書全般]

 今日は「たちよみの会」。午前中はたくさんの深夜アニメをひたすら見、「仮面ライターリバイス」と「ドンブラザーズ」をみ、少しパソコンで作業してから出る。
 暑いけれども長袖のポロシャツを着ていったが、これは正解。店に入ると冷房がかかっていて、寒い。「フランソア喫茶室」で本を読んでいたら、古参Y氏が来てくれた。プライベートではいろいろと大変やったということで、それでも顔を出してくれるのはありがたい。「フランソア」を早めに出て、丸善に。文庫や新書を何冊か買う。そのあと少し時間があったので「ドトールコーヒー」で例会の続き。Y氏の仕事の都合などで4時半ごろ散会。阪急の特急で帰阪。
 帰宅後、BS1で録画したプロ野球中継を見るけれど、能登の地震のニュースのために50分ほど中断していた。気がついた妻が中断後を録画してくれていてくれた。地上波のABCならこんなに長く中断はしてなんだやろうけれど、5時25分までしか放送せんしなあ。最後まで放送するからBS1で予約したのにね。とはいえけっこう強い地震のニュースやから、NHKがニュースを最優先するのは当然。前半をテレビで見て、中盤はスマホのDAZNで見る。そして残りをまたテレビで見る。タイガースは連勝ストップ。
 夕食後はスマホで社説のダウンロードなど。明日はお仕事。懇談週間で授業は午前中のみなんで、多少は余裕があるかな。
 横溝正史「悪魔の寵児」(角川文庫)読了。戦後、一薬剤をなした元軍人の風間ははかなりの精力の持ち主で複数の愛人を囲い、店を持たせたりしている。ところが、その妻や愛人たちが次々と奇怪な姿で死んでいく。新聞記者の水上三太はこの特ダネをの謎を解いてやろうと動きまわる。一方風間は金田一耕助に解決を依頼し、三太は金田一と張り合うことになる。「雨男」と名乗るレインコートで変装した謎の人物が暗躍。その正体を金田一が暴いていく、という話。作者得意の猟奇的な殺人であるけれど、トリックなどよりも人間関係の複雑さで読者を惑わせる類のもの。本書の工夫は水上三太という記者を金田一と張り合わせ、読み手を三太の視点にひきずりこむところ。刑事そこのけの活躍をする三太であるけれど、推理力はそれほどでもないという当たりで金田一と対比させ。効果をあげている。ただ、猟奇的な殺人にあまり必然性がないので、人によっては気分が悪くなる人もいてるんやないか。私は気分は悪くならなんだけれど、小説として読み手の気を引くための猟奇趣味という感じがして今ひとつそちらの方では楽しめなんだ。とはいえ、なかなか犯人を絞らせん工夫がしてあり、そちらを楽しむことはできたね。

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