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自分で名付ける [読書全般]

 今日は出勤日。朝から降ってるんだか降ってへんのだかわからんくらいの小雨。登校時の生徒の見守り立ち番が当たっていて、傘をさすほどでもなくダウンパーカーのフードをかぶってしのぐ。試験監督が一コマ。その後は事務作業や、来週の仕事の打ち合わせなど。今日から甲子園のチケットが発売になったので、スマホで購入しようと休憩時間になども接続したけれど全然つながらず。ひと仕事終えてつながったけれど、今季は甲子園の開幕試合のチケットは取れず。翌日のアルプススタンドをなんとか確保。優勝は嬉しいけれど、例年よりもファンが殺到するのは目に見えていた。それにしてもわずか2~3時間で全席売り切れてしもうているんやから、優勝効果はすごい。去年はこんなにすぐにチケットが売り切れたりはしなかった。3年連続で甲子園の最初の試合にもらえる帽子をゲットするつもりやったけれど、残念ながらかなわず。
 成績を出す準備などを進め、定時に退出。帰路、梅田の書店でSFマガジンを購入。
 さすがに朝から寒い中立ち番をしたりして体力を消耗し、帰宅後は寝床でどぶさっていた。気がついたらうたた寝。夕食後、しばらく読書。明日も立ち番がある。きついなあ。
 松田青子「自分で名付ける」(集英社文庫)読了。37歳で妊娠した著者が、妊娠、出産、子育ての際にあったことを綴った「育児エッセイ」。しかし著者らしく、世間の常識と自分の意識の隔たりを率直に記し、変だと思うものははっきり「変だ」と書き、大変だと思うた事は「大変だ」と書く。私は子育てはしたことがないけれど、教員生活の中で生徒がみるみる成長していくのをずっと目の当たりにしていて、共感できる部分もあったし、知らないこともかなりあって、そこは興味深く読んだ。変だと思うことを「変だ」とはっきりと書いている、そこのところに胸のすく思いをし、男社会に毒されていたなあと思う部分についてはいろいろと考えさせられた。とにかく読み始めたら止まらず、時間の許す範囲で一気に読み切ってしもうた。それくらい面白い。著者の小説の面白さは、この「変だ」と書けるところに由来しているんやなあと改めて感じる。著者は「保護者」という言葉を非常に気に入っていて、私たち教員が当たり前のように口にしている言葉に新鮮な意味を吹きこんでくれた。さまざまな立場の人にお薦めしたい一冊。そして、著者のあとがきにあるように、その後の子育てについても続きをぜひ書いてもらいたい。

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