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スカウトの眼力 [プロ野球]

 今季のプロ野球セントラルリーグの新人王にタイガースの上園啓史投手が選出された。
 優勝チームのジャイアンツに金刃という新人王候補がいただけに、難しいんと違うかと思うてたけど、なんと50票近く差をつけての文句なしの選出。金刃は「希望枠」でジャイアンツを逆指名しての入団やから、新人王は入団時から期待されていた。実際開幕から一軍のローテーションに入り、ジャイアンツのスタートダッシュに貢献している。
 一方、新人王の上園投手は下位指名(大学・社会人三巡目)であり、武蔵大ということ野球に関しては無名大学出身。一軍にあがったのがなんと6月。それが一気にローテーションに入り、シーズン終盤では先発二番手に。
 気持ちよろしいな。鳴り物入りで入った選手やなく、それ誰ときかれるような選手がその年の新人選手の頂点に立ったんやから。タイガースからは西村一孔、田淵幸一、岡田彰布、久慈照嘉、薮恵市、赤星憲広に続く6人目の新人王です。あ、赤星もドラフト4位かなんかやったはず。
 栄養費をがはがばもらい、裏金をつぎ込まれて逆指名したけれど二軍どまりの選手もいれば、こうやって実力でアピールする選手もいる。いやあ、気持ちよろしいな。
 なにより賞賛されねばならんのは彼をドラフト指名するようリストアップしたスカウトですわ。上園の新人王を誰よりも喜んだのはスカウトの人に違いない。
 さて、MVPも新人王もベストナインも出揃ったことやし、そろそろ「愛すれどTigers」で今季のまとめをせんならんね。実はクライマックス・シリーズのまとめもまだやってへんのですけどね。


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本命をはずしても [プロ野球]

 プロ野球の大学・社会人ドラフト会議の結果が出た。我がタイガースは一巡目で指名した大場翔太投手を抽選ではずした。残念というたら残念やけれど、例えば今季のタイガースでは下柳に次ぐ安定感のある先発投手として活躍した上園啓史投手は一巡目どころか下位指名やったやないか。逆指名で獲得した能見篤史投手、筒井和也投手、金村太裕投手、岩田稔投手、小嶋達也投手が額面どおりの活躍をしていたら、タイガースは先発投手にこんなに苦しんでへんよ。
 下位指名の久保田智之投手、橋本健太郎投手、桟原将司投手、渡辺亮投手は先発以上に信頼される中継ぎとして他チーム垂涎ものですしね。そらまあ大場投手が来てくれたらものすごく期待できたとは思うけれど、獲得でけなんだからというてそう悲観することはないと思う。
 それよりもタイガースの監督コーチは高卒で入団し、二軍で鍛えている投手をもっと一軍で起用して一人前に育てたほうがええと思うぞ。まだプロの洗礼も受けていないアマ投手に期待をかけるよりも、どこを伸ばせばよくなるかわかっている二軍の投手たちを鍛え上げるほうが、リスクは少ないと思うんですけどね。


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プロを目指せ [SF]

 今日はたちよみの会例会日。SFマガジンのロボットSFショートショートコンテストで佳作に入って来月号に作品が掲載される船戸一人さんが来てくれる。というか、いつも来てくれている人がなんとそういうおめでたいことになったのです。立命大のMさん、京大SF研のFさんも来てくれた。
 船戸さんには、私が初めて商業誌に作品を掲載された後、やらなくて後悔したことをいろいろと話す。細井さんや香月さんのようにかつて学生時代に「たちよみの会」に顔を出してくれていて現在文庫解説などで活躍している人もいる。そういう人たちが出世していくのを見るのは、なんか担任教師がクラスの生徒の卒業後の活躍に目を細めるような心境に通じるものがありますね。
 船戸さんが今後どうなるかはまだわからん。わからんけれど、ぜひプロとして活躍してもらえるよう、応援したい。そのためにも、私の経験が役に立つならいろいろと相談相手になれたら、などと思うた秋の夕暮れであります。


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無粋な手拍子 [大相撲]

 大相撲九州場所は不入りが続いているらしい。と書くと、「ああ、不祥事が続いたからファンが離れたのですね」と思うでしょうが、なに九州場所は毎年入りが悪く、今年の入場者数と昨年のを比べてもほとんど変わってへんのやそうで。
 ところで、ご当地福岡出身の大関魁皇は、今場所負け越すようなことになったら引退するという。ご当地力士を熱烈に応援する九州の観客は、魁皇に連日熱い声援を送っている。ただいただけんのが、仕切り制限時間いっぱいになっても「かいおー、かいおー」とプロ野球の応援みたいにコールしながら手拍子を打つ人たちがいてることやね。
 野球場と違い、体育館は狭い。たとえ上のほうの椅子席でも、力士の息遣いが聞こえそうな気がするくらいです。時間いっぱいの立会いというと、息を呑み拳を握り締めて集中して見るものです。またそういう空気やからこそ力士もぐっと力を入れることができる。それがあの手拍子で、緊迫感が吹っ飛んでしまうんやな。
 こういうのを無粋という。
 昔、横綱若乃花(勝)にも同様の手拍子がおくられたことがあったけど、毎日やなかった。魁皇の場合毎日やもんな。なんやしらん気の毒な。
 それにしても、客層が変わってきたというかなんというか。昔は初めて見にくる客は、慣れた客を見て「相撲とはこういう風に見るもんなんやなあ」と学習したもんです。魁皇に手拍子とコールをおくる観客は、慣れた客やなかろう。何度も足を運んでいるようなお客は、立会いの一瞬を注視するおもしろさを知っているはずやからね。
 とすると、最近の新しい客層はそういう「学習」をする気がないということなんかな。
 これを私は「相撲場三大無粋」と呼ぼう。
 あとの二つは、国技館を中心に出没する「日の丸爺さん」と、横綱土俵入りの最中に「八百長!」と声をかけたアンチャンです。

18日(日)は、たちよみの会例会です。ご参加お待ちしています。


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テレショップの芸能人 [テレビ全般]

 朝早くテレビをつけたらUFHのローカル番組にチャンネルが合うていた。「テレビショッピング」をやっていた。そんな朝から「テレビショッピング」を見ている人がどれだけいるかは疑問や。
 それにしても売れ残ったんやろうと思われる品物を目の前にして、かつて人気の高かった俳優やタレントが「これ、私は前からほしかったんですよ」なんていうてるのを見ていると、その人たちが若くて人気のあった時代を知っているだけに痛々しく感じる。
 食うていくためには恥も外聞も捨てなならん。それはわかるけれど、いかにもな商品を前に芸能人が「これはいいわ」なんてやってるのを見てると、なんかいたたまれん気分になってくるんですわ。

18日(月)は、たちよみの会例会です。ご参加お待ちしています。


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福留FA [プロ野球]

 今朝のスポーツ紙の一面は、各紙とも「FA福留、ジャイアンツに好感触」という内容のもので、関西版の紙面では「タイガース出遅れ」と、かなりがっくりきたような調子です。
 ええやん、と思う。ジャイアンツに行きたかったら、行かしたったらええやん。タイガースに福留が入ったら、林は桜井は庄田は高橋勇はどこを守るん。それよりもせっかく若手起用で盛り上がり優勝もしたジャイアンツがまたぞろ大物獲りで自滅するのを横で見て鼻で笑うてたらええやんか。その間にタイガースは若手をどんどん育てて向こう10年ずっと上位で戦うチームにしていったらええやん。
 カープの新井選手はタイガース入り確定なんやろ。それやったらもうそれでかまへんやん。
 関西のスポーツ氏の記者にかて、同じ考えの人はいてるはず。そういう人には発言権はないのかな。それともスポーツ紙を読むタイガースファンは福留にタイガースに入ってほしい人が大多数なんかな。
 福留を獲得するくらいなら、1年間桜井を起用し続けるほうが今後のタイガースのためには絶対ええと思う。また応援のしがいもあるよ。私は、福留は特に来てほしいとは思わん。


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円熟の名人芸 [演芸]

 毎日ドラマ「ちりとてちん」を見ていると、無性にほんまの落語を聞きたくなってくる。今日はBS放送で桂米朝師匠の「七度狐」を放送してくれたので、もちろん録画。夕食後、妻とじっくりと見る。1990年の放送ということなんで、今から17年前の高座でありますね。
 今では「米朝よもやま噺」と題した座談で軽くすましている米朝師匠やけれど、この時期はまさに円熟の極みともいえる時代で、これがあと5年ほど後になると声がかすれたり言葉が少しずつ出にくくなってきたりする。
 細かなしぐさ一つ一つに意味がある。七度狐という前座にやらせる噺を、聞きごたえたっぷりのものに仕上げてしまう。これこそ米朝の「芸」。ドラマ「ちりとてちん」では俳優さんの落語と比較して「さすが落語家」と桂吉弥さんの口調を楽しんでいたりするんやけれど、当然ながら米朝師匠の円熟芸とは比較にはならん。吉弥さんはまだ「若手のホープ」なんやなあと実感する。
 よう考えたら私は幸せもんやなあ。六代目松鶴は生では1度だけしか聞くことはでけなんだけれどなんとか間に合うたし、米朝、五代目文枝、三代目春団治の「四天王」の最も気力体力話芸が充実していたころの高座に何度も接している。
 このドラマ「ちりとてちん」で上方落語に興味を持ち始めた人たちの目の前には松鶴、文枝はおろか、枝雀も吉朝も先代小染もいてへんのや。
 もちろんこれからの上方落語を背負って立つ若手、中堅にはおおいに期待してますよ。そやけど、それはそれ、これはこれ。
 てなことを「七度狐」を聞きながら思うたのでした。


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稲生和久の死 [追悼]

 元プロ野球西鉄ライオンズ投手、稲尾和久さんの訃報に接する。享年70。死因は悪性腫瘍。
 稲尾さんの名前を始めて聞いたのは母の口からやった。子どものころ、母が昔ひいきにしていたのが西鉄ライオンズで、好きな選手は稲尾さんやと言うたんである。母は「稲尾は同い年やから親近感があったの」と言うた。亡くなった祖母が熱烈なドラゴンズファンやったから、女性の野球ファンの少ない当時でも、母にとってはプロ野球に興味を持つのは珍しくもなんともないことやったんやろう。
 まだ小さかった私は、ただ「稲尾」という名前だけを覚えただけで、すぐに興味を失うた。ところが、野球に興味を持ち出しその歴史やなんかを書いた本などを読んで、「稲尾」がどえらい投手やったということを知った。
 シーズン42勝の大記録、年間最多登板やら日本シリーズでの3連敗4連勝という大逆転劇の主役やったことやら「神様仏様稲尾様」とファンから呼ばれていたことやら。
 ロッテオリオンズの監督をしていたとき、「オレ流」の三冠王、落合博満内野手が唯一人心酔した監督となった。天才は天才を知るということか。
 そして大阪朝日放送の野球解説者となり、その柔和でわかりやすい語り口で私たち野球ファンを魅了した。いつやったか甲子園でオールスターゲームが開催されて朝日放送が中継した年があった。第1試合は東京のテレビ朝日が、契約している解説者全員を放送席に座らせるという散漫な中継をしたのに対し、第2試合の朝日放送はゲストに当時バファローズのコーチをしていた元ライオンズの中西太さんを呼び、かつての仲間である稲尾さんとただ2人だけでじっくりと聞かせた。聞きごたえのある放送やった。
 幼いころに聞かされた名前として、母がファンやったということで、稲尾という名前は私にとっては懐かしく響く。
 近年は福岡に戻りホークスの試合の解説をしたりしてはった。交流戦で福岡からの中継があり、稲尾さんの声を久しぶりに聞いて何か嬉しく感じたのは2年前のときやったかなあ。
 母と同い年か。まだまだ元気で野球界に貢献してくれはると思うていたけれど、太く短かった野球人生と同様に、あまりにも早い死やったと思う。
 謹んで哀悼の意を表します。


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結婚記念日には寿司 [季節ネタ]

 今日は結婚記念日。結婚してからまるまる13年たったということになる。そんなになりますか、という気持ちと、まだそんだけしかたってへんのかという気持ちが入り混じっております。
 妻からメールで外食するかとたずねられたけれど、今日は朝から風邪っ気があって体もだるく、仕事をしていても辛かった。そやから帰りに寿司を買うてくるということで堪忍してもろうた。
 目当ての寿司屋が本日休業。やむを得ず駅前のスーパーで握りとバッテラを買う。これが以外にもうまかった。何が幸いするやわからんね。
 というわけで、今日は風邪でしんどいので早く寝ます。おやすみなさい。


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北の湖理事長ごあいさつ [大相撲]

 今日から大相撲九州場所が始まった。注目すべきは北の湖理事長の「協会ごあいさつ」。くわしくない方もいてると思うけれど、初日と千秋楽には十両の取り組みの途中で理事長が横綱をはじめとする三役の力士たちを引き連れて(この場合の三役とは大関・関脇・小結、横綱は本来は強い大関に与えられる称号なので、この場合は三役に含むことにする。いやこれくらい書いておかんと「喜多は相撲好きを自認しておるが、横綱は三役には入らんのではないか何を書いているか一知半解のエセ相撲通め」などといういわれなき誹謗をされては困るから)館内のお客さんにあいさつをするのです。
 普通は「今場所も新進古豪の力士たちが熱戦を展開、皆様の希望にこたえるものと存じます」という決まり文句があり、何もないときはそれでええわけです。ところが、朝青龍謹慎となった先場所は、いくらなんでも横綱の謹慎やからそれについて一言あるやろうと思われたのに、何事もなかったように「新進古豪が熱戦を」とやったもんやから、非難を浴びたわけです。
 そして今場所は時津風部屋の新弟子リンチ事件を受ける場所。これもまた「新進古豪の熱戦」ですましたらえらいことになる。人が一人死んでるんやから。
 結果はこうでした。以下、スポーツ報知の記事より引用。

“日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱・北の湖)は11日、福岡国際センターで開幕した九州場所の初日恒例の協会あいさつの冒頭で「一連の件に関しまして、皆さまにはご心配をおかけいたしましたが、初日を迎えられたのはご支援のたまものと深く感謝申し上げます」と述べ、朝青龍騒動や時津風部屋の力士死亡問題など世間を騒がせたことについて言及した”

 私はテレビで見たのですけどね。「皆様にはご心配をおかけしました」ですと。これにはがっくりきた。協会としてこの事件に対し責任を感じているようには思われん。心配したファンもいてるやろうけれど、協会の姿勢に対して失望したファンや怒りを覚えたファンもいたはず。私はあきれていたけれど、心配なんぞしておらんぞ。
 この騒ぎで切符が売れず、本場所が開催でけんのやないかと心配していたファンもいたやろうからね。そういうファンを対象にしたあいさつとしかとられなんだ。
 やっぱり北の湖あかんわ。このままやったらほんまに財団法人の認可を取り消されるぞ。


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